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74キロバイト (9,584 語) – 2022年1月19日 (水) 08:07
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幻冬舎 1/26(水) 9:31
少子高齢化が進む日本社会。新型コロナ感染拡大により先の見えない日々が続くなか、現役世代の間では、「学校にも行かず、働いてもない」人々が増加しています。内閣府の調査より見ていきましょう。
日本の「若年無業者」の実態
内閣府は令和3年6月、『子供・若者白書』を発表しています。同調査には、「若年無業者」、そして「若年引きこもり」の実態を調べています。さっそく見ていきましょう。
若年無業者とは、「家事・通学せず、かつ就職をしていない人」を指します。いわゆる「ニート」と呼ばれる存在です。同発表によると、15歳~39歳の間の若年無業者は全国で「87万人」。当該人口に占める割合は2.7%となりました。前回の調査時(平成27年)は75万人でしたから、10万人超増加しています。
細かい内訳は、男性「53万人」、女性「34万人」。年齢別には、15~19歳「19万人」、20~24歳「18万人」、25~29歳「14万人」、30~34歳「18万人」、35~39歳「18万人」となっており、男性の無業者が多い一方、年齢間での大きな差は見られないことが分かります。
若年無業者のなかには、働きたい気持ちはあるものの、求職活動をしていない人々が存在します。「なぜ働かないのか?」、彼らにその理由を聞いたところ、全年齢で最も多かったのは「病気・けがのため」33.5%。
そして「知識・能力に自信がない」11.8%、「急いで仕事につく必要がない」7.3%、「探したが見つからなかった」6.3%、「学校以外で進学や資格取得などの勉強をしている」同6.3%、「希望する仕事がありそうにない」4.9%と続きます。
病気・けがに次いで、「知識・能力に自信がない」が働かない理由になっている現況。同アンケートの年齢別内訳を見てみると、「知識・能力に自信がない」と答えた人の割合は15~19歳が7.9%、20~24歳が12.0%、25~29歳が13.4%、30~34歳が15.8%、35~39歳が12.2%です。本来働き盛りであるはずの20代が、自身への信頼を失っているのです。
若年層の引きこもりは「54.1万人」
若年無業者と同じく語られるのは、「引きこもり」の問題です。同調査によると、15~39歳の引きこもり推定数は「54.1万人」。「自室からほとんど出ない」、「自室からは出るが、家からは出ない」、「ふだんは家にいるが、近所のコンビニなどには出かける」、「ふだんは家にいるが、自分の趣味に関する用事のときだけ外出する」と回答した方々の総数となっています。
この現状について厚生労働省は「若年無業者等が充実した就業生活を送り、我が国の将来を支える人材となるよう」、さまざまなサポート事業を展開しています。
たとえば、「地域若者サポートステーション」。働くことに悩みを抱える15~49歳の方の相談に乗ったり、コミュニケーション訓練をしたりする支援です。企業の就労体験をすることもできます。
通称「サポステ」は全国各地に設置されています。働き方、生き方について、悩みを抱える当事者・家族・関係者への支援の輪が、さらに広がっていくよう、社会全体の協力が求められています。
GGO編集部
https://news.yahoo.co.jp/articles/ad569cde10445ee025c94e83eef1ba7f3ccb4275