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阪神・矢野監督が「サイン盗み疑惑」を蒸し返したワケ
東スポWeb
阪神・矢野監督(東スポWeb)
阪神・矢野燿大監督(53)が「サイン伝達行為」を疑われた昨年7月6日のヤクルト―阪神戦(神宮)について、あらためて言及した。自軍の潔白を強調するとともに、19日に行われた12球団監督会議で確認された「フェアプレー精神の遵守」は阪神球団サイドからの強い働きかけによって議題に挙がったものであることを明かした。
リモート形式で行われた12球団監督会議に出席した矢野監督はその後、兵庫・西宮市内の球団事務所で報道陣の取材に応対。2月1日から始まる春季キャンプの構想などについて語った後「俺がきょう一番言いたいのはフェアプレーのことで…」と自ら切り出す形で、当該の一戦について語り始めた。
「監督会議でも(議題に)出たんやけど、それは谷本(球団副社長)さんからも強く要望というか、言ってもらったこと。ヤクルト側から見れば疑わしい行為があり『動くな』といった趣旨のことを言ってきたことに対して自分たちも反応し、もめるような感じになった」とした虎の指揮官は「何かこれに関して言うことはあの時以来していなかったが、もし何かやってるってことがあれば、どんな処分でも受けるし、俺らは絶対にやってない」と強調した。
一定のハレーションが起こることも覚悟の上で、当該の試合について自ら言及した理由は、指揮官として「チームの名誉と選手の名誉を守る」(矢野監督)ためだ。7月以降、阪神の主力打者陣の成績が急降下したこともありネットを中心に、阪神の「サイン盗み行為」がさも事実であるような言説が氾濫。昨年末には球界OBがラジオ番組で「サンズはセカンドランナーでコース教えてくればっかり言うらしい」と発言(後に謝罪)し、大きな波紋を呼んだ。
「結局また『何かやってるんちゃうん』とかって報道で出されて、それを面白おかしく扱われること自体腹立たしいし、チームの皆も思っている。名前を出された外国人選手にも通訳を通して確認したが『絶対にやってない』って」とした矢野監督は「いつまでたっても言われるようだと、チームの名誉も選手の名誉も守れない。それはちゃんとやりましょうということで。NPBの方からもそういうヤジ、うちとヤクルトがもめたときも最初、向こうのコーチがわーっと言ってきたというのに俺たちも反応したし、そういうことももちろんやめましょうと」と語った。
矢野監督の訴えを補足する形で取材に応じた谷本副社長は「ヤジの応酬などのコントールについてシーズン中もセ・リーグには申し入れはしていた。もともとで言うと、近本選手に対して相手ベンチからのヤジがあって、それは『相手チームの監督・コーチ・選手を侮辱する』行為ではなかったのかと。NPBさんにも現場でハンドリングをしていただきたかったとセ・リーグ統括にお願いをしておりました。きちんと『ヤジはやめましょうよ』というのを12球団、ファームすべてに通達してくださいとお願いしたということです」と説明した。
7月6日のヤクルト―阪神戦(神宮)では、二塁走者・近本の「帰塁動作」に伴う左手の動きを「打者へ何らかのサインを伝達しているのでは」と解釈したヤクルトベンチが「動くな近本! じっとしておけ!」と指摘。これに応酬した矢野監督と高津監督がグラウンド上で激しく言い争う事態にまで発展した。
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