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野球日本代表・栗山英樹監督「野球人気の底上げや競技の裾野を広げることも、侍ジャパンの重要なミッション」
〔写真特集〕「初めての頂点」 WBC2006
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新監督は21年12月に就任。3大会ぶりの世界一奪還を目指すWBCが最大のターゲットとなる。そこをにらみ、22年を重要な1年と位置づける。新年の目標を示す漢字は「備」の一文字。各球団の春季キャンプ視察に始まり、3月に東京ドームで予定されている台湾チームとの強化試合2連戦が初陣となる。これまでと同様に侍ジャパンの活動、強化機会が限られる中で、文字通り、さまざまな備えをしていく構えだ。
「3月の戦い、秋の戦いとも大事。ただ、23年3月のWBCに向かって全員が集中し、どれだけ備えることができるか。データも人も選手も含め、最大限の準備をしたい。『生涯、あれほどしっかり準備した1年間はなかったな』となるよう、全力を尽くしてやっていく」
日本は06年の第1回WBCで初代王者に輝き、09年に連覇。その後は2大会続けて4強止まりとなっている。米大リーグ勢との対決も視野に、終着点を目指す。
「勝ち切って金メダルを取る。これは本当に悲願。特に前回大会は米国が優勝したこともあり、大リーガーも出てくるはず。メジャーを相手に勝負を仕掛け、日本の野球は世界一なんだと言えるなら、日本球界にとってこんなに素晴らしいことはない」
◇夢を与えられるチームに
東京五輪で日本が頂点に立ち、野球ファンを感動させた。野球人気の底上げや競技の裾野を広げることも、侍ジャパンの重要なミッションとなる。当然、任務の重みを感じる。
「日本ハムの監督を終え、子どもや高校球児らと話していると、この五輪での金メダルを受けて、野球が本当に面白く、これからたくさんの人たちが楽しんだりプレーしたり、となってもらえそう。そういう意味で、次のWBCは非常に大切になると感じている。その責任をしっかりと果たすため、全力を尽くさないといけないというプレッシャーはものすごくある」
「今は野球をやらない層もあるし、スポーツ全体を含めていろんなエンターテインメントが広がる時代。僕らの時は、先輩方のおかげで子どもの頃から野球に夢を見ることができた。いい形で次の世代に伝えていく責任がある。僕ができるのは、みんなが夢見るようなチームをつくること。少しでも恩返しがしたい」
https://news.yahoo.co.jp/articles/9637bed6893e7a4f2949c5feaf346deb6d7b1489?page=1