【悲報】浪人しても入りたい…なぜ彼らは「『東大』じゃなきゃダメ」だったのか?

【悲報】浪人しても入りたい…なぜ彼らは「『東大』じゃなきゃダメ」だったのか?

【悲報】浪人しても入りたい…なぜ彼らは「『東大』じゃなきゃダメ」だったのか?

sotsugyo_boushi
1: 七波羅探題 ★ 2022/01/19(水) 12:33:21.78 ID:6zdEK9eE9
大学入学共通テストの会場となる東京大学の前で受験生ら3人が切り付けられた事件。逮捕された17歳の男子生徒は、「俺は東大を受験するんだ!」と叫んだといいます。そもそも東大生は、なぜ東大を志望したのでしょうか。東京大学『学生生活実態調査』から紐解いていきます。

■東大生が東大を志した理由とは?
1月15日午前8時半ごろ、東京都文京区の東京大の弥生キャンパスの正門前。受験生の男女2人と、72歳の男性が刺された事件、その速報に驚いた人も多いことでしょう。そして凶行に及んだのが、名古屋市在住の17歳の男性高校生と聞いて、さらに驚いたのではないでしょうか。

生徒は犯行前には「俺は東大を受験するんだ!」と叫んだと伝えられ、「勉強がうまく行かず死のうと思った」「去年から事件を起こそうと思っていた」などと話しているといいます。生徒が通っていた高校は、東大進学実績で全国トップレベルの進学校。そのようなところもセンセーショナルに報じられています。

そもそも現役の東大生は、なぜ東大を志したのでしょうか。東京大学が昭和25年から行っている『学生生活実態調査』から紐解いていきましょう。

調査によると、「中高一貫型の私立学校」の出身が53.8%と過半数。進学校と呼ばれるところがほとんどで、中学・高校の6年間のカリキュラムを5年間で終わらせ、残り1年は受験勉強に使われることが多いのが特徴です。校風はそれぞれですが、中学校入学当初から6年後の大学入学を視野にいれた教育を売りにしていることが多く、東大合格者の半数を占めるのも納得です。

また「東大に入学することをどの程度希望していましたか?」の問いには、「浪人しても東大に入りたいと思っていた」が52.9%。年度によって増減があり、2012年以降は微減しているとはいうものの、過半数が東大への並々ならぬ想いを抱いていることがわかります。

さらに「東大入学の動機」をたずねたところ(主なものを3つまで選択)、「社会的評価が高いから」が最も高く50.6%。「入学後に学部の選択が可能だから」が44.1%、「私大に比べて授業料が安いから」が32.1%と続きます。

【東京大学志望の動機】

「社会的評価が高いから」50.6%

「入学後に学部の選択が可能だから」44.1%

「私大に比べて授業料が安いから」32.1%

「将来の就職を考えて」30.9%

「難関を突破したかったから」29.7%

「スタッフ、設備が優れているから」22.0%

「東大の伝統や雰囲気にあこがれて」20.0%

「高校の先生や友人などの勧めで」17.5%

「親・兄弟・姉妹の勧めで」8.1%

出所:東京大学『学生生活実態調査』(2018年)より

■コロナ禍で最悪の結果を選んだ子どもたち…その理由は?
前述の生徒がなぜ東大にこだわっていたのか、正確なことはわかりませんが、東大生が東大を目指していた最大の理由は、内的要因というよりも外的要因によるものが大きいことがわかります。また東大に固執する人も半数強ということから、精神的に逃げ場を失うようなケースもあることが伺えます。

さらに新型コロナ感染症拡大による影響で、通常とは異なる環境のなか、不調をうったえる子どもたちが増えています。なかには最悪の結果に繋がることも。

文部科学省『コロナ禍における児童生徒の自殺等に関する現状について』(令和3年6月25日公表)によると、令和元年279人だった高校生の自殺者は、翌年339人と120%増。さらに2021年5月までも、前年同月比を上回って推移しています。

その要因として最も多いのが「学業不振」や「その他進路に関する悩み」。もちろん自殺の多くは単純な理由ではなく、多様かつ複合的な原因や背景を有しているとされているので、短絡的にこれらが最悪の結果を招いた要因と断定することはできません。また今回の凶行を、自殺問題と同列で考えることも早計です。しかし主に「いじめ」や「人間関係」で語られることの多い自殺が、高校生の場合、実は「学業」「進路」の悩みが引き金になることを、大人はいま一度知ることが大切です。

幻冬舎オンライン1/19(水) 11:31
https://news.yahoo.co.jp/articles/5dc3d6083f1a063fdecd10a0469a55a070f013d7


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