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「貧しい日本」で、いま「古着ブーム」が起きている“意外な舞台裏” – 現代ビジネス 「貧しい日本」で、いま「古着ブーム」が起きている“意外な舞台裏” 現代ビジネス (出典:現代ビジネス) |
古着が現地のニーズに合わなかったり、供給側の利益ばかりが追い求められている問題がある。さらに高所得国での衣類の大量生産・大量消費のサイクルは古着産業としての問題にとどまらず、環境問題にも繋がっている。 ジーンズに限らず、スウェットなど、古着に魅力を感じる人間は多い。一方で一頃のブーム
6キロバイト (912 語) – 2021年10月15日 (金) 13:31
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現代ビジネス 1/20(木) 7:32
“新品”のアパレルは需要が減少しているのに過剰供給が解消されず値引き販売が常態化しているが、“中古”のアパレル(以下、「古着」)はコロナ下でも売上が急拡大している。その実態と拡大の背景を流通ストラテジストの小島健輔氏は「日本が貧しくなったから」だと解説する。
古着が新品を駆逐する…!?
コロナ禍が長引いて売上の減少に耐えられなくなったアパレルストアやブランドショップが撤退して寂しくなった街中に、いつの間にか古着のお店が増えているのにお気付きだろうか。
ファッションの中心地、原宿でもシャッターが目立つ竹下通りに古着屋が増え始めているし、明治通りでもチラホラ見られるようになった。
一部は高額な家賃を払ってくれるブランドショップなどが戻ってくるまでの「期間限定」店舗だったりするが、そんな幸運はかなり先になると諦めて相場の半額以下で古着店に貸し出す大家もあるようだ。
いずれコロナが収束すればブランドショップなどが戻ってきて家賃も回復し、古着店は消えていく運命かと思われるだろうが、そうはならないかも知れない。なぜなら一旦、街角に古着店が増えだすと新品を扱うアパレル店が売れなくなって撤退が広がり、古着店ばかりになってしまう例が見られるからだ。
中国が「古着の輸入」を全面禁止している事情
下北沢などその典型で、今や新品を扱うアパレル店はほとんど見られない。
ちなみに古着は先進国から放出されて途上国へ流れていくグローバル商材で(中古車と似てますよね)、途上国に先進国の安くて良質な古着が流れ込むと現地の新品アパレルが駆逐され、アパレル産業が衰退してしまう。そんな例が少なくないから、ナイジェリアやベトナムなど古着の輸入を禁止したり厳しく制限している途上国もある。
ちなみに、世界に安価な新品アパレルを大量輸出している中国は古着の輸入を全面禁止している(なんでも自国都合の一方通行なんですね)。
貧しくなっても流石に我が国を途上国とは言えないが、安価で良質な古着の供給が増えると割高な新品が食われることは否めず、普段着のカジュアルなどでは新品を駆逐しかねない。
実際、古着店では見知ったブランド衣料が新品時の2~3割、物によっては1割ぐらいの価格で売られているから、古着に馴染めば割高な新品には手が出なくなってしまう。
古着は誤解されている
古着というと「貧乏臭くて不衛生」という先入観を持つ人もいまだ少なくないが、それは昔の話で、今日の古着店で売られている古着は経年変化や多少の傷みはあるかも知れないが、クリーニングと消毒、検針を経た清潔で安心できる商品だ。
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