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【映画】 米国SF映画の中の日本と韓国~日本恐怖症と南北韓混同
ディストピア的な未来でロボコップは忍者を連想させるアンドロイドと戦い、デモリッションマンは過度に日本化された未来に適応できない。「ライジング サン」は米国に進出した日本の多国籍企業内で起きた事件の秘密を米国警察が捜査する過程で日本文化は不慣れで脅威的なものとして描かれる。この作品は感情を表わさず、非人間的な、すなわち機械化された日本文化が優勢になった未来は感情と人間性を喪失した状況を暗示する。
このように日本を非人間的と見る傾向はひとまず2次世界大戦後、依然として日本に対する警戒心が残っており、1970年代以降、日本の自動車、家電製品が米国市場に進入することによって米国製品がますます競争力を失った状況と関連がある。1970年代以前は米国の自動車と家電製品は全世界市場を席巻したが、1970年代以降、ドイツと日本が主要な競争相手として登場した。
その頂点に達した事件が1989年、日本電子会社ソニーがコロンビア映画会社を、1990年には松下がユニバーサル映画会社の親会社であるMCAを買収した事件だった。ビデオ産業の主導権を握るために、二つの日本企業がコンテンツを確保する次元で主要なハリウッドの映画会社のうち二つを買収したのは当時、とんでもない事件だった。
一方、ハリウッド映画で韓国は主に北朝鮮のイメージで登場する場合が多い。「007/ダイ・アナザー・デイ」と「チーム アメリカ」(2004)、「レッド・ドーン」(2012)、「ザ・インタビュー」(2014)が代表的だ。
最近封切られた「マザー/アンドロイド」(2021)では若干変わった。主人公は安全な場所として韓国に言及するなど肯定的に登場するが、映画の終盤、主人公が会う韓国人はまるで北朝鮮軍人のように見える。セリフとイメージが食い違うこのような演出は韓国、北朝鮮を区分できない無知を表わすが、一方では部分的な変化の兆候を見せる。
まだ遠いが、今後、韓流コンテンツを多く見て韓国をよりよく理解する世代が米国映画界に進出すれば、このような固定観念は消えるだろう。
世界日報(韓国語)
https://m.segye.com/view/20220114510976