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【悲報】物流業界を志す学生、なんと「0%」物流の2024問題どうなる?
「物流業界への就職を志す学生は0%」──これは、学習院大学経営学科の学生にアンケートを取った結果で、先日行われた4大学合同ロジスティクス・SCM研究発表会において発表された。おそらく多くの学生は、物流業界に対する好き嫌い以前に、物流に無関心なのだ。課題は、小学生から大学生に至るまで物流を学ぶ機会がほとんど無いことにある。筆者を含めた物流従事者の大半が、社会人になってから物流を学んだ人だろう。物流危機が叫ばれる今だからこそ求められる、物流教育の必要性について考えよう。
(中略)
●人材不足の要因は3K?低収入?無関心?
物流業界の人材不足は、もはや業界内だけの課題ではなく、日本経済の発展を妨げる社会課題となりつつある。では、物流業界が人材不足にあえぐ原因とは何か?
3K(キツイ・汚い・危険)と言われる業界イメージもあろう。他業界に比べ、長時間労働が常態化している上、平均収入が低いこともあろう。だが、最大の問題は、物流への無関心ではないか?そもそも学生・生徒らが就職先を考える上で、物流企業は候補にすら挙がらない現状を、私はこれまで何度も経験してきた。
私は、物流企業の採用活動支援を行っている。ある物流企業の役員と共に、高校の進路指導室にあいさつに行ったときのことだ。
「物流…ああ、トラックドライバーの募集ですね」──名刺交換をすると、すかさず先生は言ってきた。「いえ、倉庫作業員と事務員の求人票をお持ちしたのですが」と返す物流企業役員が、哀れだった。
高校の、しかも進路指導担当の先生ですら、物流の仕事=トラックドライバーしかないと思っている。こんな状態では、そもそも就職を志す生徒の脳裏に、就職先候補として物流企業が浮かぶわけがない。
(中略)
直近では「物流の2024年問題」が迫り、またフィジカルインターネットという新たな概念が、将来社会実装されるべき物流変革として示された。このような状況においては、物流に関わるすべてのステークホルダーによる、多様な価値観を基にした、広範な議論が必要になる。物流企業においても、現場を知る人だけでなく、現場を知らなくとも、物流を系統的に学んだ人の発想や理論が必要になっていく。
最近、高度物流人材という言葉が使われるようになってきている。明確な定義は無いものの、物流の課題を知り、ITやロボットなどのチカラを活用しながら、物流DXなどの改善・変革を実践し、またリードできる論理的思考を備えた人材が、高度物流人材にあたるのであろう。
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https://news.yahoo.co.jp/articles/fff0e874da4f19dc8f6e94014e3dbad359f425ae