阪神　井上ヘッド、佐藤輝明には容赦しない　落合元中日監督の言葉にも感化…体力徹底強化へ「厳しくいくぞ」

　阪神の井上一樹ヘッドコーチ（５０）は９日、２年目を迎えた佐藤輝明内野手（２２）に容赦なく指導する方針を明かした。新年のあいさつを交わした際、本人に「厳しくいくぞ」と“強制的練習”もありうることを通告したというのだ。

　「俺が言ったのは、去年はお客さんみたいな扱いをしたところがあったけど、今年は２年目だから分かってんだろ？　去年の後半はあんだけバテて体力がないことが実証されたやろって」

　現役時代、指導を受けた落合博満元中日監督の言葉にも感化された。

　「俺もたまたまＳＮＳか何かで見たけど、落合博満元監督がキャンプは貯金をつくるところ、それを一番知っているのは井上一樹って言ったでしょ。それを見ていてドキッとした」

　落合監督時代の中日は猛練習で知られ、８年間で４度のリーグ優勝、１度の日本一に輝いた。Ｂクラスは一度もない。井上ヘッドは落合監督のもと現役６年、１軍打撃コーチ１年、２軍監督１年と歴任。春季キャンプは体力づくりが根底にあると再認識したという。

　「去年は、まあまあまあ、というところがあったけど、今年は自ら早く球場に出てきてバットを振るとか、守備を受けるとか、何か一つ、体力がないという自覚を持って。厳しくいくぞ。すぐ音を上げて、もう駄目ですというのはなしやぞ、と言うのをちょっと言っておいた」

　昨年終盤、左膝を痛めていた佐藤輝だけに、その状態を見ながら井上ヘッドは尻をたたく。