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【軍事】台湾の強い「決意表明」 最新改良戦闘機F16Vで「エレファント・ウォーク」披露・・・識者 「中国軍機と互角以上に戦える」
中国は昨年、960機以上の軍用機を台湾の防空識別圏(ADIZ)に進入させる、異常な軍事的挑発を続けた。
F16Vには最新の戦闘コンピューターやレーダー、高度な兵器が装備されており、中国に断固対峙(たいじ)する台湾の強い姿勢を示した。
「自由」「民主」「人権」「法の支配」という共通の価値観を持つ、日米同盟の覚悟も問われそうだ。
「軍事では両岸(=中国と台湾)の隔たりは解決できない」「中国内部で軍事的な冒険主義が広がることは防ぐべきだ」
台湾の蔡英文総統は1日、新年の談話でこう強調した。中国の軍事的威圧に屈しない決意表明といえそうだ。
これを裏付けるように、台湾空軍は5日、南部・嘉義県の空軍基地で、主力戦闘機「F16A」や「F16B」をアップグレードしたF16Vを滑走路に多数並べ、
矢継ぎ早に地上滑走させる「エレファント・ウォーク」や、同機が緊急発進(スクランブル)する様子を披露した。
台湾・中央通信社が運営する日本語サイト「フォーカス台湾」が同日、報じた。
台湾空軍は昨年11月、F16Vを運用する部隊を発足させた。
現在、F16AやF16B計約140機を、米航空防衛機器大手「ロッキード・マーティン」の全面協力で改良し、航空戦力の強化を図っている。
今回のアップグレードの威力をどうみるか。
軍事ジャーナリストの世良光弘氏は「F16Vには、同時に複数の目標を捜索や追尾ができる先進的なレーダーシステムが搭載された。
既存のF16より暗視ゴーグルも使いやすくなり、操縦性能や処理能力が相当上がった。
エンジンの性能も向上し、ミサイルの射程も長くなり、攻撃能力はまさに『世界最高レベル』だ。
仮に、台湾有事で投入すれば中国軍機と互角以上に戦えるだろう。戦局を大きく変えられる力もある。
中国軍の台湾制圧をあきらめさせるほどの役割を果たすはずだ」と指摘する。
夕刊フジ
https://www.zakzak.co.jp/article/20220108-F2UY5RBVJRNC3MVTZ26UEUVEL4/