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8050問題(はちまるごーまるもんだい、はちぜろごーぜろもんだい、はちじゅうごじゅうもんだい、はっせんごじゅうもんだい)とは、長年引きこもる子供とそれを支える親などの論点から2010年代以降の日本に発生している高年齢者の引きこもりに関する社会問題である。 名付け親は大阪府豊中市社会福祉協議会所属の
7キロバイト (1,100 語) – 2021年12月26日 (日) 02:44
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30代~80代の全国の男女を対象とした調査において、「家族もしくは親族に引きこもりの方がいる」と答えた方は全体の6.3%でした。以下がその年齢分布です。
この結果からは、30.1%と最も高い割合を占めたのは50歳以上の方であり、40歳以上では全体の約61%と、引きこもりの高齢化が顕著に表れています。
さらに、「家族もしくは親族に40代以上の引きこもりがいる方」を対象に調査を進めると、多くは10年以上もの間、引きこもり生活を続けていることがわかりました。
期間が長くなるほどその割合は高く、調査結果は、まさに「8050問題」において問題視される状況を裏付けるものでした。
引きこもりの原因1位は「人間関係が上手くいかなかった」
では、引きこもりはどういった原因から生まれるのでしょうか?
回答として目立つのは「人間関係が上手くいかなかった」「職場になじめなかった」という特定のコミュニティへ上手く所属できなかったという理由です。これらと「病気」から始まる引きこもりが多いとの調査結果になりました。外からは見えにくい障害、または心の病気を抱えていることも多く、社会や周囲からの理解が得にくいという原因が考えられます。
引きこもりが始まる原因は日常の中に当然のように転がっており、また、引きこもりになる人は他者とのコミュニケーションになんらかの不安を感じていることが強くうかがえます。
助けてほしいと言えない家族
このような引きこもりは、家族の支えや外部の専門的な支援がなければ、抜け出すことは容易ではありません。家族や親族の引きこもり問題の支援を、外部に頼んだ経験があるかどうかに関する調査結果が、次のものです。
驚くことに、70%以上の人がそもそも相談に行っていないのです。その理由としては「相談先がわからなかった」「解決につながる支援が見つからなかった」という回答が50%以上となっていました。
こうした中、引きこもりの家族が本当に必要としている支援とは、いったい何なのでしょうか。
引きこもり解決にむけて必要だと考える支援
引きこもりの解決に必要な支援としては、「金銭面の支援」が50%以上、「当人の気持ちや立ち直りの支援」が45%以上となっています。
このアンケート調査では、引きこもりの高齢化・長期化の問題が浮き彫りとなり、外部を交えての支援が決して十分ではない実態が見えてきました。
(全文およびグラフなどはこちら)
https://serai.jp/living/1052524