「夜も寝られない」コメ不足一転「コメ余り」価格下落で在庫は過去10年で最高 卸売りと農家の現実

米不足が指摘され、高値で取引されたここ数年から一転、全国の米の在庫量が過去10年で最高水準になっています。
米価は下落し、高値で仕入れていた販売店は大幅な赤字に。
肥料や燃料代などがかさむ農家は新米の価格が見通せず、深刻な状況です。
この先の展望は?
出口米肥店 出口善章さん
「これは米です、玄米ですね」
滋賀県で140年以上続く米の卸売り店。
厳しい状況が続いているといいます。
出口米肥店 出口善章さん
「年明けくらいは米の山で、考えたら夜も寝られませんので。
50年近くこの商売をやっていますけど、こんなことは初めてですね」
米不足が指摘され、高値で取引されていたここ数年から一転、全国の米の在庫量が、過去10年で最高水準となっているのです。
これに伴い、価格も下落。
出口米肥店 出口善章さん
「去年(2025年)の秋以降、玄米相場が暴落して(一方で仕入れ値が)高すぎて売れない。
逆に、最後は投げ売りみたいな形で売った形ですね」
去年(2025年)の仕入れ価格が高騰していたため、いまの販売価格で卸すと、大幅な赤字になると言います。
そのため出口さんの店では、少しでも高く売れるよう、地元向けの販売会を開いたり、販売先を飛び込みで開拓したりすることで、赤字幅を減らしつつ、今後、卸先が減った場合などのリスクに備えているといいます。
ただ、関西の別の卸売り業者に話を聞くと、状況はより深刻です。
関西の別の卸売り業者
「例年と比べ、2倍の在庫を抱えている」
この卸売り業者は、売れなかった米を秋以降に「古米」として販売する予定で、損失は10億円前後にもなるということです。