佐藤輝明「みんな驚く活躍を」ＶＳ新庄ビッグボス　豪快アーチで主役奪う

怪物ルーキーもBIGBOSSとの対決が待ちきれない。阪神佐藤輝明内野手（22）が21日、球団から今季の活躍を評価され、盗塁王の中野拓夢内野手（25）、10勝の伊藤将司投手（25）とともに新人特別賞を受賞した。新庄剛志監督（49）が率いる日本ハムと、2月8日の沖縄・宜野座キャンプで練習試合が組まれていることに気合十分。「みんなが驚くような活躍をしたい」と豪快アーチで主役を奪う意気込みだ。

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佐藤輝が新庄監督の話題に身を乗り出した。球団から今季の活躍を評価され、中野、伊藤将とともに新人特別賞の授賞式に参加。球界を席巻し続ける新庄監督について「すごい面白そうですよね。プレーもそうですけど、見た目が華やかな感じで、すごいかっこいいなと思っていました」と目を輝かせた。就任会見に白い襟高シャツで登場したファッションにも注目。「僕も襟を立てた方がいいですか？　ここまで？」と襟を伸ばすポーズで笑わせた。

佐藤輝VSBIGBOSSのマッチアップ。来春の沖縄・宜野座キャンプで、楽しみな見どころができた。2月8日、阪神は日本ハムとの練習試合（宜野座）を組んでいる。若手主体の一戦は佐藤輝の出場が濃厚。同時に新庄監督の初陣でもあり、全国から注目される一戦になる。規格外VS奇想天外。主役を譲るわけにはいかない。佐藤輝は言った。「みんなが驚くような活躍をしたいと思います」。持ち味の特大アーチでBIGBOSSの度肝を抜く意気込みだ。

新庄監督もデビュー前から佐藤輝に注目していた。今春、宜野座キャンプを電撃訪問。豪快なスイングを見て「バットのボールへの“入り”がバリー・ボンズと似てますもん」と、大リーグ最多の762本塁打を放ったレジェンドにダブらせるほど驚嘆していた。1年後、同じ宜野座でその2人が対戦することになるとは…。そして佐藤輝がアーチを描いた時、新庄監督は何とコメントするのか。どんどん楽しみがふくらむ。

打倒新庄ハムを果たすべく、メンテナンスに励んでいる。シーズン終盤に痛めた左膝の影響で自主トレは別メニュー調整中。「膝を早く完治させて、ボディーを鍛え上げたい」と意気込む。ウエートトレーニングに一層力を入れており「飛距離につながってくると思いますし、全てにいい影響が出るように」とビルドアップに取り組んでいる。

メディアを通じて発信される新庄流にも、影響を受けているようで、身だしなみにもより注意を払う。「見られる職業でもあるので、そういうところも野球と一緒に成長していければいいかなと思っています」。恩返しはグラウンドで。2月の宜野座が熱く燃え上がる。【三宅ひとみ】

◆新庄氏の佐藤輝評　今年2月12日、新庄氏が阪神の宜野座キャンプを電撃訪問した。紅白戦での佐藤輝の打撃に目を見張り、米大リーグ最多762本塁打記録保持者のバリー・ボンズになぞらえて絶賛。「バットのボールへの入りが、ボンズと似てますもん。あのバットの軌道なら、変化球がきてもライトにも打てる」と分析した。「ボンズのようにバットを指2～3本空けて握れば、もっとボールを長く見られて、バットコントロールができて打率も稼げるんじゃないかな」との見立ても語った。