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【ロボット審判】メジャーリーグが韓国を羨む時代が来た? 世界初導入のKBOは「不要な感情消耗から解放された」
今年からメジャーリーグ(MLB)に導入された“ロボット審判”ことABS(自動ボール判定システム)によって、審判は連日苦境に立たされている。チャレンジ方式で判定が覆るたびに、観衆からは野次や嘲笑が浴びせられる。まさに「公開処刑場」のようだ。
アメリカメディア『ジ・アスレチック』は4月2日(日本時間)、ABS導入の初期段階にあるMLB審判の雰囲気を伝えた。MLBの現役審判はMLB機構の許可なくインタビューを受けることができないため、引退した審判5人が取材に応じた。現役審判から聞いた話が、引退した審判たちの口から語られた。
世界初導入の韓国は「絶え間ない判定騒動から解放」
ゲイリー・ダーリング元審判は「現役として活動中の同僚たちと話をしてみると、“いっそコンピュータにすべてを判定させたほうがマシだ”と言っていた。そうすれば、何も心配する必要がないからだ」と語った。総意ではないものの、韓国プロ野球KBOリーグのようにすべての投球をABSで判定しようという意見が出ているのだ。
2024年から世界に先駆けてABSを導入したKBOリーグは、当初から全面実施に踏み切った。MLBが躊躇していたなかで、果敢にも一軍公式戦において「世界初」導入という改革を推し進めたのだ。
当初は不慣れなシステムに現場の反発も激しかったが、リーグの公正性を高めるための韓国野球委員会のホ・グヨン総裁の決断が功を奏した。ABSが急速に定着したことで、KBOは絶え間ないボール判定の争いや不必要な感情の消耗から解放され、興行的な大成功に繋がっている。
一方、MLBは今年からABSを導入するにあたり、チャレンジシステムを採用した。各チームに2回ずつチャレンジの権利が与えられ、成功した場合は回数が減らない。延長戦に入ると、イニングごとに1回ずつチャレンジの権利が追加される。
投手、打者、捕手が帽子やヘルメットを叩いてチャレンジを申請すると、電光掲示板にリアルタイムでストライクゾーン通過の有無がグラフィックで表示される。判定が覆ると、観衆が審判に野次を飛ばしたり、皮肉を込めた歓声を送ったりするのが日常茶飯事となった。
ファンにとっては新たな楽しみとなったが、常にこうした状況にさらされる審判にとっては多大なプレッシャーとなる。「最悪の審判」の一人に数えられるCB・バックナーは、1試合でなんと6回もABSチャレンジによって判定を覆される屈辱を味わい、赤っ恥をかかされた。
「駐車場で自分の車を見つけられないこともあるだろ?」
審判が正確に見ることは重要だが、ABSチャレンジシステムによる心理的な圧迫感で、ストライクゾーンのアイデンティティが揺らいでいる。
元審判のデール・スコットは「今の審判たちは、機械がストライクと判定するものに合わせようとしている。判定を覆されないようにするためだ。既存のストライクゾーンに近いとは言うが、0.1インチの差を議論する際に“近い”という言葉は全く役に立たない」と、0.1インチ単位の完璧さを求められる審判の苦悩を伝えた。
かつて審判は打者の肩から膝までの高さを基準にボール判定を行っていたが、現在のABSではストライクゾーンの上端が打者の身長の53.5%、下端が27%の地点に位置する。元審判のブライアン・ゴーマンは「胸の位置から身長の53.5%の地点がどこなのか突き止めろというなら、幸運を祈るよ。身長がいくらなのかもわからないのに、どうやって計算すればいいのかさえわからない」と、目視で機械のように正確に判定するのは不可能だと述べた。
45シーズンで通算最多の5460試合出場記録を持つジョー・ウエスト元審判は、「私はオールドスクールな人間だが、審判ごとにあちこち1インチ程度の差が出るのは、自分なりのゾーンがあるからだ。最も重要なのは判定の一貫性だ」と、野球における人間的な要素を強調したうえで、「私が知る限り、ABSが完璧であることは証明されていない」と機械の不完全性も指摘した。
MLB機構はウエスト元審判の主張に同意しなかった。ABS導入までに数年間のテストと改善過程を経ており、現在までのボール判定の正確度は93.5%で、昨年より0.9%上昇したと説明した。しかし、ファンはこうした数値よりも、目の前で見せつけられる審判の誤審に激しく反応している。
非難や批判を受けるのが審判の宿命だとしても、今のように公の場で恥をかかされるのは、これまでに経験したことのない異次元のストレスだ。
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(記事提供=OSEN)
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