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韓国の江原道で「世界最大」のタングステン鉱山が再開…レアメタルが6000万トン
ミサイル・航空機・宇宙船エンジンの重要素材
レアアースに並ぶ未来の戦略資源「ツートップ」
米国・中国の戦略的競争や中東戦争などの影響でタングステン(重石)価格が急騰する中、32年ぶりに世界最大かつ国内唯一のタングステン鉱山が再開された。
アルモンティ大韓重石は17日、江原道寧越郡(ヨンウォルグン)の上洞鉱山で竣工式を開催した。上洞鉱山は1980年代には世界最大のタングステン鉱山と呼ばれ、韓国鉱業の象徴的な資産として評価されていた。ところが、1990年代初頭、国際タングステン価格の下落と産業構造の変化などの影響で、1994年に閉山した。
アルモンティ大韓重石の親会社であるカナダのアルモンティ・インダストリーズは、2015年に上洞鉱山を買収して以来、再開発のために段階的に約4キロメートルに及ぶ主要運搬坑道の開発や選鉱施設の建設などを進めてきた。原鉱石から必要な成分を取り出す上洞鉱山の選鉱場は、年間64万トンの鉱石を処理できるよう設計された。
■1年で価格が500%急騰
アルモンティ大韓重石は上洞鉱山の生産を基盤に、タングステン産業の付加価値を高めるための後続加工産業も段階的に拡大する計画だ。寧越郡と協力し、山ソル面緑田里(サンソルミョン・ノッチョンリ)の機会発展特区先端産業核心小規模団地に、年産4000トン規模の高純度酸化タングステン生産工場の建設も推進している。
上洞鉱山の再開がさらに注目されているのは、国際情勢のためだ。タングステンは米国との貿易紛争により中国が輸出規制リストに追加して以来、1年の間に価格が500%以上急騰した。中国産タングステンは世界供給量の80%以上を占めている。
中東戦争により軍事的需要への関心も集まり、価格上昇の勢いが加速している。タングステンは希土類(レアアース)と共に、供給制限などのリスクが最も高い未来の戦略資源。融点、密度、強度が高く、ミサイル部品や手榴弾などの兵器だけでなく、航空機や宇宙船のエンジン部品、半導体、切削工具などに広く使用されている。国内でも重要鉱物38種の一つとして、半導体や防衛産業など国家戦略産業全般に不可欠な資源に分類されている。
1920年代に日本人が開発を始めた上洞鉱山は、当時から金鉱に匹敵する価値が認められていた。解放後は米軍政が直接運営し、米軍警備部隊が配置されることもあった。
特に上洞鉱山は、世界平均品位(0.18~0.19%)の約2.5倍に達する0.44%の高品位原石鉱山であり、推定埋蔵量は5800万トンに及ぶ。上洞鉱山が本格的に稼働すれば、品位65%のタングステンが今年から年間約2300トン生産される。このうち2100トンは米国へ輸出される。
■「青い宝石」の経済的価値は46兆ウォン
経済的価値は、タングステン精鉱(品位65%)基準で約27兆ウォン(約2兆8800億円)規模と推定される。これを酸化タングステン(品位99%)として生産した場合、約46兆ウォン規模に達すると予想される。このため、タングステンは「青い宝石」と呼ばれる。紫外線(UV)を当てると青みを帯びるからだ。
ルイス・ブラック・アルモンティ大韓重石代表は、「竣工式は、10年余りの投資と開発を通じて、上洞鉱山が再び世界レベルのタングステン鉱山として復活したことを知らせる重要なマイルストーンだ。上洞鉱山は単なる鉱山の再稼働にとどまらず、先端産業を支えるグローバルな重要鉱物サプライチェーンの安定性と回復力を強化する戦略的事業だ」と語った。
パク・スヒョク記者
ハンギョレ 2026-03-18 07:09
https://japan.hani.co.kr/arti/politics/55694.html







