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【米韓】駐韓米国大使、11カ月間も空席…米NBC「両国間に緊張、韓国人に屈辱感も」
米NBC放送はこの日、複数の元・現政府関係者の発言を引用し、「米国はなぜ駐韓大使を決めないのか」と題した記事を出した。
NBCは「バイデン政権の駐韓国大使指名遅延で長い友邦である両国の間に緊張感が漂っているというのが、複数の元・現政府関係者の分析」と伝えた。
米国の元高官は「この数カ月間、これに関する不安感があり、それがさらに強まっている」とし「これがイシューになっている」と明らかにした。
中央情報局(CIA)で勤務したウッドロー・ウィルソン・センターのスミ・テリー韓国担当局長も「韓国の官僚は米国の官僚と何度かこの問題を取り上げた」と話した。
特にある議会関係者は「韓国人はまだ誰も指名されていないことに屈辱感(insulting)を感じている」と明らかにしたと、NBCは伝えた。
NBCは駐韓米国大使の不在が朝鮮半島関係で重要な瞬間に発生していると指摘し、文在寅(ムン・ジェイン)大統領が推進中の終戦宣言などを例に提示した。
米国の元官僚は、韓国の今後の北朝鮮外交接近法が危うい中、来年3月の大統領選挙を控えて駐韓米国大使がいないのは良くないと指摘した。
NBCは韓国の隣国の日本と中国には米国大使が指名されたという事実が緊張感を強めていると指摘した。
バイデン大統領は8月、ベテラン外交官のニコラス・バーンズ元国務次官とラーム・エマニュエル元シカゴ市長をそれぞれ駐中米国大使と駐日米国大使に指名した。元高官は「韓国は候補さえもいない中、日本と中国に候補を決めるのは屈辱的なことだ」と述べた。
これに対し韓国政府の関係者は「米国の大使がまだ任命または指名されていない国は韓国だけでない」とし「我々は米国政府が従うべき過程があると把握している。日本と中国の大使が決定したからといって過程以上の意味はない」と話したと、NBCは報じた。
この関係者は「しかし現実的な理由で駐韓米国大使がすぐに決定するのがよい」とも語った。
バイデン政権の関係者は駐韓米国大使の空席と韓国人の懸念に関する質問に対し、予告する人事発表はないとだけ答えたという。
NBCはこうした遅延理由の一つに、テッド・クルーズ氏ら共和党上院議員がロシアとドイツをつなぐ天然ガス運送パイプライン「ノルドストリーム2」を後援するロシア企業などに対してバイデン政権が制裁を加えるよう要求しながら、上院が大使の承認を阻んでいることを挙げたりした。
ある議会関係者は「どの駐韓米国大使候補でも共和党によって(任命が)遅れる可能性が高いが、指名者がいることは信頼を築き、韓国に対するバイデン政権の献身を見せるのに役に立つだろう」と述べたと、NBCは伝えた。
中央日報 2021.12.17 09:14
https://japanese.joins.com/JArticle/285777