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「虎メダル」製作所長の阪神坂本誠志郎「こんなにちゃちなモノを」苦笑い
来季の主将に就任した阪神坂本誠志郎捕手(28)が16日、ABCラジオ「ラジオで虎バン」に出演し「坂本製作所」の所長として猛省した。今季は本塁打を放った選手らにかける「虎メダル」を製作した。10月13日巨人戦で本塁打を放ち、メダルをかけられる側になった。リスナーからその心境を問われると率直に明かした。「本当に軽すぎた。みんなに申し訳ない。いいことをしたと思ってましたが、こんなにちゃちなモノをみんなにかけて『すいません』しかない」と笑わせた。
軽妙な話術で、盛り上げた。4日のファン感謝デーで主将を決める選手間投票が行われて選ばれた。「何かあれば名誉キャプテンに糸原さんがいる。(糸原さんは)『オレについて来い!』と常に言ってますが、すぐにフェードアウトしてたりします」と冗談を飛ばしたが、すぐ、真剣なキャプテントークになった。
優勝した03年の選手会長で日刊スポーツ評論家の桧山進次郎氏(52)も番組に出演。「優しいだけではダメ。オンとオフの切り替えがあるといいな」と求められると「普段は仲良くでもいいと思う。チーム内で競争して、強い気持ちを持って、殺気立って、相手と戦うときに、もっと大きなモノとなってのみこむものが僕もほしいと思っていました。表に出していいんじゃないかな」とうなずいた。
シーズン終盤は先発マスクをかぶったが、ヤクルトに優勝をさらわれた。「悔しかった。最後、出られましたが、優勝争いした皆さんが作ってくれた。自分で作り上げたものじゃない。自分で優勝争いを作って、優勝を決める、優勝を勝ち取るのを、すごく思いとして強くなりました。やっているときは幸せ。終わると悔しさになった」。来季は梅野と正捕手を争う立場だ。リーダーとして、堂々たる所信表明だった。