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【アメリカ】ジョン・F・ケネディ暗殺文書の未公開分がついにネットで公開され誰でもダウンロード可能に
by World’s Direction
2021年10月、予定されていたジョン・F・ケネディ元大統領の暗殺に関する機密文書の全面公開が延期されたのですが、現地時間の2021年12月15日、暗殺に関する機密文書の未公開だった一部が公開されることとなりました。これまでに公開されてきた分と同様に、暗殺に関する機密文書は誰でもインターネット経由でアクセス可能となっています。
The President John F. Kennedy Assassination Records Collection | National Archives
https://www.archives.gov/research/jfk
ケネディ元大統領の暗殺に関する機密文書の大部分は、2017年7月と10月に2度にわたり公開されました。この時公開されたデータは合計6685件で、総量は25GBにもおよびます。
→JFK暗殺事件の非公開機密文書の大部分が公開に、合計25GB分のデータがDL可能 – GIGAZINE
この後も段階的に公開されてきたケネディ元大統領の暗殺に関する機密文書ですが、一部は国家安全保障の観点から公開が見送られてきました。2021年に第46代大統領に就任したジョー・バイデン大統領も、「軍事防衛や諜報作戦、法執行機関、外交への危害からの保護の必要性」を理由に文書の全面公開延期を発表。
しかし、現地時間の2021年12月15日に未公開だった機密文書の一部が公開されることとなりました。新たに公開されたデータの総数は1419件で、これまでと同じようにアメリカ国立公文書館の公式サイトで見ることができます。
JFK Assassination Records – 2021 Additional Documents Release | National Archives
https://www.archives.gov/research/jfk/release2021
ただし、ケネディ大統領暗殺事件について研究を進める学者などからは「今回公開された文書から学ぶことはほとんどない」という意見も出ています。CNNによると今回公開された文書のほとんどはこれまで公開されてきたものの複製や編集されたものであり、「何も変更されていないデータすらある」そうです。実際、今回公開された文書について、国家安全保障局は公開差し止めを求めていませんでした。
ケネディ元大統領の暗殺に関する機密文書の公開が決められたのは1992年のこと。当初は2017年10月までの全面公開が求められていたのですが、トランプ前大統領やバイデン大統領がFBIやCIAといった国家安全保障にかかわる機関の助言に基づき、複数回にわたって公開が延期されてきました。
アメリカ国立公文書館によると、今回公開された分を合わせるとケネディ元大統領の暗殺に関する公開済みの機密文書は1万7834件で全体の90%以上に相当し、残る「編集された文書」「完全に公開が停止された文書」は520件だとのことです。
なお、バイデン大統領は2022年12月15日までに「厳格なセキュリティ審査」を行った上で未公開文書を公開することを許可しています。
2021年12月16日 12時30分 GIGAZINE
https://gigazine.net/news/20211216-john-f-kennedy-assassination-records-2021/