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阪神・佐藤輝明 キング宣言!バース以来の偉業実現だ 将来は「50発」虎史上初3選手新人特別賞
「NPB AWARDS 2021 supported by リポビタンD」が15日、都内で開催された。ハイレベルな新人王争いには敗れたが、阪神・佐藤輝明内野手(22)が新人特別賞を受賞。来季は86年・バース以来、球団で36年ぶりの本塁打王獲得に意欲を示した。同賞にセ・リーグからは阪神・中野、伊藤将、ヤクルト・奥川、DeNA・牧の史上最多5人が選出。阪神は同一球団からの史上初の複数選出となった。
目標としていた新人王獲得は逃したが、佐藤輝はNPBアワーズの壇上で胸を張った。伊藤将、中野とともに史上初の新人特別賞3人同時受賞。「新人王を獲りたかった気持ちはありますけど、賞をいただけて光栄。来年は何かタイトルを獲って(会場に)戻ってこられるように」と堂々と宣言した。
2年目に狙うタイトルに掲げたのは、スラッガーの勲章だ。「もちろんホームラン王は獲りたい」。今季はシーズン歴代左打者最多24本塁打を放つなど、新伝説を残したが「ホームランを打つことが一番楽しいので」と来季は今季以上の本数を目指していく。
球団では1986年に47発を放ったバースが、本塁打王に輝いたのが最後だ。35年間も獲得者がいない。ただ、佐藤輝が今季の前半戦で20本塁打を放った時期は、今季の本塁打王に輝いたヤクルト・村上、巨人・岡本和とタイトルの座を争っていた。オフは弱点克服に取り組んでおり、来季の有言実行に期待が高まる。
自身と村上や岡本和を比較し、「本塁打を打つ技術もそうですけど(自分より)やっぱりフォアボールを取れるところで取る」と違いを語った。佐藤輝は25四球だったのに対し、村上は106個、岡本は57個と差は歴然。来季は選球眼の向上も課題に挙げた。
「それ(四球を増やす)ができることで打率も上がるし、打てるところにも投げてくるのもあると思うので」
学生時代は同じ左打者の金本氏(本紙評論家)やブラゼルが描く放物線に魅了された。14日の契約更改では来季の目標として30本塁打を掲げていた。だが、金本氏が2005年に40本塁打を放ったことを振られると、長期的な目標として「じゃあ僕は50発で」と力強く宣言した。
球団で大台に到達した打者は、1985年に54本塁打を放ったバースしかいない。佐藤輝は金本氏やブラゼル、日本人球団最多48本塁打を放った掛布氏も届かなかった領域に挑戦していく。