【夕刊フジ】〝第二の幕末〟迎えつつある日本 米教授論文「日本が目覚める」深刻化する中国脅威、米国へのいたずらな依存困難に

【夕刊フジ】〝第二の幕末〟迎えつつある日本 米教授論文「日本が目覚める」深刻化する中国脅威、米国へのいたずらな依存困難に

【夕刊フジ】〝第二の幕末〟迎えつつある日本 米教授論文「日本が目覚める」深刻化する中国脅威、米国へのいたずらな依存困難に

1: 右大臣・大ちゃん之弼  2021/12/15(水) 04:17:13.58 ID:CAP_USER
習近平
10月に、岸田文雄内閣が誕生した。日本は百数十年ぶりに〝第二の幕末〟を迎えつつある。幕末には日本の岸辺に、米国や英国、フランス、ロシアなどの白人帝国主義の外夷が大津波のように押し寄せ、国論が「尊皇攘夷か」「開港か」に分裂した。

いま、中国という「巨龍」が日本を吞み込もうとしている。今日の護憲派が攘夷に当たるが、幕末の先人たちは開港という現実を選んだ。

この10月にワシントンにある著名なシンクタンクの上級研究員で、ジョンズ・ホプキンズ大学国際政治学科のハル・ブランズ教授が『世界の眠れる巨人である日本が目覚めつつある』という論文を発表して、米国で注目を浴びた。

ブランズ教授は「日本はこれまでも世界史の進路を大きく変えてきたが、先の大戦後、貪(むさぼ)ってきた惰眠から覚醒しようとしている」といって、安倍晋三内閣を継いだ菅義偉内閣と岸田文雄内閣が、「これまでと変わらない(=モア・オブ・ザ・セイム)と見るのは誤りで、日本は脱皮しようとしている」と説いた。

この大きな要因が、深刻化する中国の脅威と、米国にいたずらに依存することができなくなったためであり、安倍元首相が「自由で開かれたインド太平洋」戦略を提唱したことを称賛している。

そして、日本が「『普通(ノーマル)の国』としてよみがえることによって、米国にとって地理的な条件と、経済、軍事、技術力、民主的な価値観を共有しており、英国と並ぶ重要な同盟国となろう」と論じていた。

日本は第二次世界大戦に敗れて米国の保護下に置かれてから、江戸二百六十年を再現したような泰平を貪ってきた。「平和ボケ」といわれてきたが、米国による「保護ボケ」を患ってきた。

1972(昭和47)年2月に、リチャード・ニクソン大統領が毛沢東主席の北京を電撃訪問して世界を驚倒させると、田中角栄内閣が慌てふためいて、日中国交正常化(72年9月)に走り込んだ。

鄧小平が、象遣(つかい)ならぬ新しい龍遣いとなって登場すると、世界が中国の巨大市場に涎(よだれ)を流して、競って中国に投資した。

日本と米国が育てた中国という「巨龍」が、アジア太平洋を支配下に置こうとしている。中国という怪獣を育てたから、自業自得だ。

■加瀬英明(かせ・ひであき) 外交評論家。1936年、東京都生まれ。慶應義塾大学卒業後、エール大学、コロンビア大学に留学。「ブリタニカ百科事典」初代編集長。福田赳夫内閣、中曽根康弘内閣の首相特別顧問を務める。松下政経塾相談役など歴任。著書・共著に『米陸軍日本語学校』 (ちくま学芸文庫)、『新しいナショナリズムの時代がやってきた!』(勉誠出版)など多数。

夕刊フジ公式サイト 2021.12/14 06:30
https://www.zakzak.co.jp/article/20211214-JDDZ3WOHGRPP3JZZQMVZGXWI4Q/


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