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豊臣秀吉は侵略者?日韓の高校生が歴史認識のギャップに直面
韓国からの生徒らが参加した韓国語の授業で、日本の生徒らが「この日本人は知っていますか」と質問をした。「大谷翔平は知っていますか」「坂口健太郎は知っていますか」…「豊臣秀吉は知っていますか」
韓国の生徒らの表情は一瞬緊張した。
韓国語教諭が場を取りもつ。「豊臣秀吉は朝鮮半島を侵略していて、韓国では(一般的な受け止めとして)『悪い人』なんだよ」。日本の生徒からは「へー、(日本では)悪くないよね」との声も上がった。
日本と韓国の間の歴史認識の差を縮め、異なる視点に目を向けるきっかけづくりを目指す交流事業だが、生徒らの認識の差が、思いがけずに出た場面だった。
日韓の生徒らは交流を通して、どんなことに驚いたり共感したりするのか、密着した。(年齢は取材当時、共同通信ソウル支局 富樫顕大)
▽「立派な人」?
萩光塩学院高校の近くには、幕末の思想家、吉田松陰ゆかりの松陰神社がある。両校の生徒がフィールドワークで訪問した。おみくじを引いて盛り上がった後、引率メンバーの東北アジア歴史財団の朴漢?a・研究委員(43)は、次のように解説した。
「(松陰は)日本で明治維新に影響を与えた立派な人物と紹介される。だが、ここから輩出された伊藤博文たちは韓国を植民地にすると政治的に決定した」
韓国では、初代韓国統監を務めた伊藤博文は「侵略の主導者」として否定的なイメージが強く、松陰はその師匠に当たる。
日本の生徒からは「聞いたことがなかった」との反応もあり、朴さんは「皆さんは交流を進めながらお互いを知っていってほしい」と語った。
▽「部活を一生懸命やっていて不思議」
韓国からの生徒らは、日本の生徒らの家でホームステイをし、学校では部活も体験した。 実際、そうした時間が一番面白かったと話す生徒らは多かった。
「(韓国の歌手)IUは好きですか」「(日本のアニメ)『チェンソーマン』が好きです」。好きなK―POPアイドルや日本のアニメを聞いたり教え合ったりし、教室は熱気であふれた。
韓国は、日本よりも受験競争が激しいといわれる。韓国の生徒からは「数学の授業は進度が韓国より遅かった」とか「部活を一生懸命やっていて不思議だった。韓国では内申のためにやるくらいなのに、こっちの子たちは本気で楽しんでいた」という感想があった。
▽韓国政府の予算で
筆者は韓国語の授業の翌日、豊臣秀吉について尋ねられた時、どう思ったかを韓国の生徒たちに聞いてみた。金芸娜さん(17)は「韓国で豊臣秀吉が何をしたのか知らないのだろうから、質問者の気持ちは理解できる」と話し、「日本は(韓国が被害を受けたことについて詳しく)歴史を教えていない」と訴えた。
日韓は2025年、植民地支配からの解放80年、国交正常化60年の節目を迎えた。政治や経済、文化の交流が進んでいるが、歴史認識の差が残る。韓国の公共放送KBSが2025年8月に実施した世論調査では、日本に「好感がある」と答えた人は52%に達するが、「歴史問題で日本の反省、謝罪は不十分だ」と答えた人は80%をしめた。
東北アジア歴史財団は、「未来の世代が対立を克服するため、相互理解を高める」との目的で、2024年から韓国政府の予算で交流事業を始めた。中学生や中国との交流も一部あるが、中心は日韓の高校生だ。日本の高校へは25年度、韓国の12校の生徒約10人ずつを派遣。訪日しての交流の前と後に、オンラインでつなげての合同授業も実施している。学習内容は学校ごとに決め、萩光塩学院高以外の学校では、原爆被害や在日コリアンの歴史などを取り上げたという。
財団の南相九・教育広報室長(56)は「韓国の考えが正しいと一方的に伝えるのではない。生徒らがお互いに話をして歴史認識の差を縮められれば」と期待する。
続きはソースで
https://news.yahoo.co.jp/articles/ceb11198a255c35d7bbbe86d742160c9de0fe45c?page=1








