【契約更改】阪神　伊藤将司、中野拓夢、佐藤輝明の新人トリオが初の契約更改　３人で計８６００万円増

　阪神の新人トリオが１４日、兵庫・西宮市内の球団事務所で初めての契約更改交渉に臨み、伊藤将司投手が３１００万円増の４４００万円、中野拓夢内野手が２９００万円増の３７００万円、佐藤輝明内野手が２６００万円増の４２００万円でそれぞれサインした（金額は推定）。

　ＪＲ東日本から２０年ドラフト２位で入団した伊藤将は、開幕から先発ローテを守り、２３試合に登板。１０勝７敗、防御率２・４４で、球団新人左腕では１９６７年の江夏豊以来、２リーグ分立後では２人目の快挙を達成した。１３年オフの藤浪晋太郎、１９年オフの近本光司の３０００万円を超える大幅アップを勝ち取り「本当に充実した１年間でした」と満面の笑みを浮かべた。

　三菱自動車岡崎から同６位の中野は、４月中旬から遊撃のレギュラーを奪うと、１３５試合で打率２割７分３厘、１本塁打、３６打点。３０盗塁で球団新人史上３人目の盗塁王に輝いた。アップ率では伊藤将を超える３６３％増。「いい経験ができた１年だったと思います」とはにかんだ。

　近大から同１位で阪神入りした佐藤輝は、オープン戦から特大アーチを量産。開幕後も勢いは止まらず、前半戦だけで２０本塁打。後半戦には５９打席連続無安打と大きな壁にぶつかったが、１２６試合で打率２割３分８厘、球団新人記録を５２年ぶりに更新する２４本塁打、６４打点と主軸としてチームの躍進を支えた。「前半はいいシーズンでしたけど、後半は打てなくなってしまって…。同じことをもう一回やらないように、経験を生かしてやっていくしかないと思います」と来季を見据えた。