【ネタバレあり】映画『ドールハウス』感想。ミステリー詐欺!?長澤まさみの怪演がトラウマ級のガチホラーだった件

出典:Amazon.co.jpこんにちは!
今回は、長澤まさみ主演の話題作映画『ドールハウス』を鑑賞してきたので、その感想を熱く語らせてください。
まず最初に言わせてください。
この映画、公式のカテゴリ設定が間違ってます。
「ドールミステリー」という触れ込みで宣伝されていますが、騙されないでください。
これは……紛れもなく「ゴリゴリのホラー映画」ですwww
「ウォーターボーイズ」「スウィングガールズ」の矢口史靖が原案・脚本・監督を担った戦慄のドールミステリー「ドールハウス」が、11月19日(水)よりU-NEXTで配信中だ…
出典:キネマ旬報WEB
「ちょっと怖いミステリーかな?」くらいの軽い気持ちで見に行くと、開始10分で心をへし折られます。
冒頭から、「あ、これドールミステリーじゃないわ。地獄を見せる気満々のガチホラーだわ」と観客にわからせるフルスロットル展開。
今回は、そんな映画『ドールハウス』について、ネタバレ全開で、私が感じた「マジで怖かったポイント」や「ネットの反応への考察」をまとめていきます。
コメディの名手が仕掛けた「最悪」の罠
まず驚いたのが、監督です。『ウォーターボーイズ』や『スウィングガールズ』でおなじみの、あの矢口史靖監督ですよ?
コメディの名手じゃないですか。まさかこんなガチホラーを作るなんて誰も思わないじゃないですか……。
『ドールハウス』鈴木佳恵(長澤まさみ) なお『WOOD JOB! 〜神去なあなあ日常〜』の主人公の名前は平野勇気であるが、これは三浦しをんによる原作の登場人物名をそのまま使用しているためである。…
完全に油断してました。
「矢口監督×長澤まさみ」なんて言われたら、ちょっと笑えて感動するエンタメを期待するでしょ?
その「期待」こそが、この映画の最大の罠でした。
笑いなんて一切なし。あるのは「救いのない恐怖」だけ。このギャップが余計に恐怖を煽ってきます。監督、本気出しすぎです。
冒頭10分、長澤まさみの「絶叫」が凄まじい
この映画の本気度を決定づけたのは、間違いなく冒頭のシーンです。
主人公・佳恵(長澤まさみ)が、愛娘の芽衣を事故で亡くし、発見してしまう場面。
ここで具体的な事故の描写は映らないんです。
でも、長澤まさみさんの渾身の「絶叫顔」だけで、そこで何が起きたのか、どれほど悲惨な状態なのかが痛いほど伝わってくる。
見ているこちらの想像力を、強制的に一番怖い方向へ引きずり出すんです。この予告編の雰囲気のまま、さらに深度を増して襲いかかってきます。
出典:YouTube 映画『ドールハウス』予告1
休憩時間なし!全方位から襲ってくる恐怖
ホラー映画って、普通は「怖がらせるシーン」と「日常のシーン(休憩)」があるじゃないですか?
でも『ドールハウス』には、安心して「ここはちょっとブレイクタイムだな」と息をつけるシーンがほとんどありません。
- 人形の不気味さ(視線が合っている気がする…)
- 人間の狂気(長澤まさみが壊れていく様子…)
- じわじわくる心理的な怖さ
- 王道のジャンプスケア(大きな音でドン!!!)
これらが次から次へと、いろんな角度から襲いかかってきます。
特に中盤、死んだ娘の代わりとして人形に依存していく過程。「精神的に怖い」と思わせておいて、次は「物理的に驚かせる」。この緩急の付け方が巧みすぎて、最後まで飽きる暇がありませんでした。
ネットの反応と私の正直な感想
鑑賞後、興奮冷めやらぬままネットの反応やレビューを見てみました。
SNS上でも「トラウマになった」「長澤まさみが凄すぎる」という声が多く見られます。
①「冒頭の娘の事故死がリアルすぎて、楽しむ前に心が折れた」
→【同意】ここは本当に注意が必要です。
特に、小さなお子さんがいるお母さん・お父さんは、かなり心がえぐられるシーンだと思います。それくらい、制作陣の本気度が高いということでもありますが。
②「ただ驚かすだけでなく、伏線回収がしっかりしている」
→【同意】これ、凄かったですよね。
「なぜ人形が戻ってくるのか?」「過去に何があったのか?」という謎に対して、しっかり伏線が張られていて、それを回収しながら恐怖レベルを上げていく。見事でした。
③「長澤まさみの『母親の狂気』の演技が高評価」
→【結論】正直、これに尽きます。
最初は幸せそうだった母親が、娘を失って絶望し、次第に常軌を逸していく……。そのグラデーションがリアルすぎて、幽霊や人形よりも「人間が壊れていく姿」が一番怖かったかもしれません。
【ネタバレ考察】あのラスト、どう思う?
そして、衝撃のラストについて。
バッドエンドで終わることは終わるんですが、「どっちが現実で、どっちが夢(妄想)なんだよ!?」と、見ているこっちを混乱させたまま、スパッと終わるんです。
賛否両論あるかもしれませんが、この終わり方、正直めっちゃ好きです。
「スッキリ解決!あー怖かった」で終わらせてくれない、家までついてくるようなじっとりとした恐怖。これぞJホラーの醍醐味ですよね。
まとめ:過去イチのホラーかもしれない
長々と語ってしまいましたが、結論としては、
「私の中では過去一のホラー映画かもしれない」
というくらい、面白くて怖い作品でした。
「ドールハウス」という可愛らしいタイトルと、「ミステリー」というジャンルに騙されてはいけません。
そこにあるのは、人間の心の闇と、逃げ場のない恐怖です。
ホラー映画が好きな人はもちろん、「最近のホラーは怖くないな」と思っている人にこそ、ぜひ見ていただきたい一本です。
ただし、見る時は覚悟を決めてから見てくださいね(笑)。





