あわせて読みたい
【米韓関税交渉】結局「今週中に」といったMOU(了解覚書)出ず⇒「いつ出るかは分からない」に変更。本当に妥結したのでしょうか
にもかかわらず、共同声明もMOU(了解覚書)へのサインもいまだに行われていません。
上掲の大統領室の米韓首脳会談後の記者ブリーフィングでは、「MOUは1~3日のうちには公表できる」としてのですが、中国の習近平さんが帰国しても発表なし。
しびれを切らした韓国メディア記者が「いつになるのか」を突っ込んだところ――Money1でも先にご紹介しましたが――「文書の公開時期を『今週』と明言した」と言質を取ったことが報じられました。
これを報じたのは『NEWSIS』ですが、当該記事は2025年11月05日(水)に出ています。
現在2025年11月07日(金)23:57ですが、いまだに何も出ません。
先の記事で「蕎麦屋の出前みたいになってきた」とご紹介したのですが、本当に「今出ましたから」「今やっています」といいながら、いつまで待っても来やしない――という状況です。
同じ『NEWSIS』が「――で、どうなってるんだ」を報じた記事が2025年11月07日18:14:23(修正更新)に出ています。当該記事から以下に一部を引用します。
(前略)
大統領室関係者は同日、龍山ヨンサンの大統領室で記者団と会い、両国が準備中のファクトシートの内容について質問を受け、「ジョイント・ファクトシートは、両首脳が議論した主要なイシューをすべて網羅している」と述べた。
両国間のファクトシートの文案は大部分で合意に至っているものの、合衆国内で関係省庁間の最終調整手続きが長引いており、発表が遅れているという。
この関係者は「慶州での首脳会談は順調に行われ、以前のワシントン会談も円満に終わった。その成果をもとにジョイント・ファクトシートを作成した」とした上で、
「時間の経過とともに新しいイシューが発生し、(ファクトシート内容に)若干の調整があった。
特に慶州会談で出た話を追加で反映する必要があり、実務的な意見調整があった」と説明した。
さらに「関税の部分も(協議が)うまく進み、関税項目を含めて全体テキスト(ファクトシート文案)はほぼ整理された。
しかし最近、合衆国側の制度上、そのテキストを関係省庁でレビューする過程が生じた」と述べ、「合衆国のレビュー過程で、一部省庁の意見を追加で取り入れる必要が生じ、少し時間がかかっている」と補足した。
合衆国内の状況について、この関係者は、
「特定の文言を修正したり、加えたり、削除したりする意見が出ることがありうる。そのような協議の過程にある」とし、
「具体的にどの部分をどのように変えるべきかという提案はまだ来ていないため、(文案合意まで)時間がかかる可能性がある」と述べた。
(後略)
⇒参照・引用元:『NEWSIS』「대통령실 “팩트시트, 정상 논의 이슈 다 커버”…원잠·원자력협정·동맹현대화 담길 듯(종합)」
新しいイシューが出て、また合衆国内で省庁へのレビューがあって作業が遅れている――としています。
合衆国のせいにしているようにも聞こえますが、なんのことはない、まだまとまっていないのです。
さらに傑作なのは以下です。
(前略)
彼は「状況が少しずつ変化しており、今後これをどう予測すべきか確実ではない。うまくいけば『いつでも(anytime)』発表される可能性もある。
『今週は無理だ』と断定的に言うのも難しく、再度協議を進めている段階だ」と述べた。
さらに、「協議内容がまだ非常に具体化されておらず、現段階ではイシューを整理した程度であり、具体的な表現を巡ってやりとりする段階にはない」とし、「既存の文案に戻るならすぐにでもできるが、新文案で再スタートする場合は今日・明日・明後日までに終わらない可能性もある」と補足した。
(後略)
特に注目したいのは「新文面でスタートする場合……」などと口走っている点です。
「お前は何を言っているんだ」なのですが、「いつできるのか」は分からない――と述べているのではないでしょうか。
本当に妥結したのでしょうか。
(吉田ハンチング@dcp)






