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「ポケモンGO」も買収したサウジ ゲーム界の地図を塗り替えるのか
国際会議の司会者はこう切り出し、2日間の会議の開始を宣言した。
8月下旬、同国の首都リヤド中心部にそびえる99階建て高さ302メートルの「キングダムセンター」。会議の会場となった高級ホテルには世界各地から1500人が詰めかけ、メイン会場の大広間の席は満席。立ち見の人もいた。
産油国で、イスラム教の聖地メッカとメディナがある国というイメージが強いサウジアラビアですが、近年はゲームとeスポーツで多くの人や企業を引きつけています。サウジの動向について、リヤドでの取材などをもとに描く連載の3回目です。
会議の名称は「新グローバルスポーツ会議(NGSC)」。ゲームやスポーツ、eスポーツ、技術、投資の各リーダーが集った。サウジ勢は投資相や観光相、通信・情報技術相ら高官が顔をそろえ、2028年ロサンゼルス五輪・パラリンピック組織委員会や国連機関の幹部の姿もあった。
多忙な日程の合間を縫って世界各地のリーダーがリヤドに集まったのは、国家戦略「ビジョン2030」を進める同国がゲームやスポーツなどの娯楽産業で、強い存在感を持ち始めた証左だ。
8兆円で世界最大級のゲーム会社を買収へ
なかでもゲーム産業へは矢継ぎ早で投資する。政府系ファンド(会長=ムハンマド皇太子兼首相)の傘下のゲーム会社「サビー・ゲームズ・グループ」は23年以降、「モノポリーGO!」を手がけるゲーム会社や「ポケモンGO」「ピクミンブルーム」などの人気モバイルゲームの事業を計1兆円以上を投じて相次いで買収した。
25年9月には米エレクトロ…(以下有料版で,残り972文字)
朝日新聞 2025年11月3日 9時00分
https://www.asahi.com/articles/ASTBJ32N7TBJPLFA003M.html?iref=comtop_7_03







