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高校の制服、1年で1万円値上がり 平均8万円に
調査は2025年8月、NGOによる子ども向けの給付金「新入学サポート2025」を利用した中学1年生、高校1年生とその保護者約2000人を対象にオンラインで実施。
鳥取県を除く全国の中高生148人、保護者436人から回答を得た。
卒業から入学までにかかった経費を尋ねたところ、制服代の平均は中1が6万4656円で前年の調査から8325円増加。高1は8万621円で1万6円増えた。
担当者は「非常に驚いている。生地の代金や縫製費、その際の人件費などが上がり、価格に転嫁されているのではないか」と分析。
調査に協力した千葉工業大の福嶋尚子准教授(教育行政学)は「材料費の高騰だけでなく、指定品として買うアイテムの数が増えている可能性がある」と指摘した。
国のGIGAスクール構想で1人1台利用する「パソコン・タブレット」は、高1では国公立の約半数、私立の約6割が有償。平均価格は7万9657円で、前年より8925円増えた。
端末代を公費負担から保護者負担に切り替える自治体もあり、家計を圧迫している可能性がある。
高1の保護者に入学時の心配事を尋ねたところ、45%は「経済的な理由で就学が続けられない可能性がある」と回答。
NGOは、授業料以外の経済的支援の拡充▽高校入学準備費用の支援▽パソコン・タブレット代の保護者負担に自治体差を生じさせない施策――などの必要性を提言している。
【斎藤文太郎】
[毎日新聞]
2025/11/1(土) 17:00
https://news.yahoo.co.jp/articles/a23cc161764bfe683cb9bc193f94610e9ff0c88a





