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【腎臓1つ5000万ウォン】 「韓国人も臓器摘出の疑い」…カンボジアは「密売の巣窟」と化したのか
米ジョージ・メイソン大学の研究チームが国際学術誌(SCIE級)に発表した論文によれば、カンボジアは国際臓器密売市場の新たな「ブローカー拠点国家」として急浮上しているという。
報告によると、2012年から2022年までの11年間で少なくとも10件の臓器密売事件が摘発されており、これはインド・パキスタン・中国に次ぐ世界7位の規模。かつて「臓器密売のクリーン国」と呼ばれていたカンボジアが、いまや違法移植ネットワークの中心地となりつつある。
代表的な事件として、2023年7月にインドネシア警察が自国民122人を高収入の仕事と偽ってカンボジア・プノンペンへ誘い出し、腎臓を1人あたり9000ドルで違法取引していた12人を摘発。被害者の多くは現地で監禁され、強制的に手術を受けさせられた。
同年、ベトナム・ホーチミンの裁判所でも、カンボジアでの臓器売買を仲介した8人の組織が実刑判決を受けている。
かつて清浄国だったカンボジアが犯罪温床に変貌した背景には、腐敗した司法制度とずさんな国境管理があると指摘される。
国境警備が甘いため犯罪組織の出入りが容易で、摘発されても法執行がほとんど機能していないのが実情だ。
さらに、中国の医療支援名目の投資も、こうした密売拡大の一因とされている。2010年代以降、中国資本と技術によって設立された病院がカンボジア各地に進出し、中国人医師が臓器移植技術を現地に伝授しているという。
現地在住の韓国人は「いわゆる“犯罪団地”と呼ばれる区域に拉致された韓国人が臓器売買に使われているという噂がある。
中国系の“移植専門病院”が市内にあり、一般患者は受け付けていない」と証言した。
また別の住民は「眼球と腎臓1つで約5000万ウォンと聞く。『自然死した遺体から摘出した臓器だ』と説明されるが、実際の出所は不明だというのが現地の共通認識だ」と語った。
韓国当局は、行方不明の自国民とカンボジア国内の臓器密売組織との関連性を含め、外交ルートを通じた実態調査と被害者保護を急いで
いる。
2025年10月31日 17:30
https://www.afpbb.com/articles/-/3606547





