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【朝鮮日報】韓国と日本が対等な隣国になるために【東京支局長コラム】
1カ月前に「日韓は“真の隣国”か 首脳会談『思惑』分析」というテーマで行われた2時間のこの番組にゲストとして出演した。一筆コーナーでは共にゲストとして出演した杉山晋輔元外務次官が「合意は拘束する」、慶応大学の西野純也教授は「信頼」と書いた。「国家間の約束は政権が変わっても守るべきで、最後は信頼だけが真の隣国となる条件」という意味だった。
記者は最後のCMの間にホワイトボードを渡され、しばらく悩んだ上で「韓国・日本は違う国だ」と書いた。「多くの日本人は互いによく似た外見と同じような言語から韓国に親近感を持っており、それは感謝しているが、その一方で『全く違った韓国』を発見し傷つくのを見た」「韓国と日本は全く別の国だという点をきちんと理解しなければ、良い隣人として長続きできないだろう」と説明した。
韓国のドラマや音楽を楽しみ、少しばかり韓国語を学んだ多くの日本人が「よく似た韓国」に魅力を感じている。今のような「韓国ブーム」がなかった時代でもそのような日本人はかなりいた。20年以上前のテレビドラマ『冬のソナタ』は40-60代の日本女性の「昭和感性」を刺激した。自分が20代、30代だった1970-80年代の日本ドラマによくあった「運命的な愛と純愛の結果」への郷愁を韓国で見いだしたのだ。
しかしその後は独島問題や靖国神社問題など突発的な対立に当惑する。先日東京で取材した『至極私的な日本』の著者・成川彩氏は「ある親しい韓国人のテコンドー師範が『独島はどこの国の島ですか』と質問してきたので『よく分からない』と答えると、『裏切り者』と言われびっくりした」という内容が記載されている。韓国が好きな成川氏なら「独島は韓国の島」と答えると期待していたのだ。
主権国家の韓国と日本はどちらも国益を追求している。日本政府が韓国人のための政策を進めることはなく、韓国政府は韓国人の幸せを追求する。「スラムダンク」が好きな韓国人が韓国を愛しているように、BTSの熱狂的なファンの日本人も同じく日本を愛している。「真の隣国になれるか」という日本側からの質問の背後には「李在明(イ・ジェミョン)政権はどうせ反日に立ち返るだろう」という疑念がある。
もちろんそうなる可能性もあるだろうが、私の答えは「違う」だ。米国、中国、北朝鮮、台湾、ロシアなど周辺国・地域を見渡せば、今韓国にとって日本は共通の利害関係を持つ絶対に必要な隣国になっているからだ。これは日本の政権政党である自民党の強硬右派とされる高市早苗新総裁にとっても同じだ。韓国の「反日」が心配なら、日本は韓国が反日にならない外交政策を進めるべきだ。1人当たりGDP(国内総生産)が同じになった今こそ韓国と日本が共に未来を歩む対等な隣国となるべき時だ。
東京=成好哲(ソン・ホチョル)支局長
https://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2025/10/18/2025101880012.html







