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【これアウトでしょ】「本家より面白い」 韓国発ファンゲーム「ポケットモンスター・アナザーレッド」が話題に
ゲーム業界によると、韓国の独立系クリエーター「YOUNG」が製作したポケットモンスターアナザーレッドは今年7月11日に公開されて以後、口コミで評判となり、10月2日現在で累計ダウンロード回数が21万4035回を記録した。
元々ポケモンシリーズは任天堂が開発・発売してきた。特に1990年代に発売された「ポケットモンスター 赤」は世代をまたぐ人気作だった。今回のファンゲームは当時への郷愁を呼び起こすと同時に最新バージョンのポケモンまで盛り込み、「非公式の新作」という評価を受けている。専門ゲームエンジンではなく、誰もが活用できる製作ツール「RPGメーカー」で開発されたが、完成度は任天堂シリーズに劣らないとの反応だ。
このゲームはパソコンとモバイルで実行でき、完全にハングル化され親しみやすい。難易度は5段階で初心者からハードコアユーザーにまで対応。学習装置、ビジョンマシーン改善、バトル倍速、技術効果表示などの機能も盛り込まれた。エンディング後にオープンワールド探検モードが開き、2回目のプレイを楽しむことができる。何よりも無料配布であることからユーザーに急速に拡散した。
そうした特徴はインターネットコミュニティーと放送メディアを通じて広まった。主要コミュニティーに上がってきたインストールガイドは数十万回照会され、ユーチューブ映像も数万回以上再生された。人気動画配信者が相次いで取り上げ、リアルタイム視聴者が数千人に達した。「任天堂に劣らないクオリティー」「魔性のゲーム」という評価が相次いでいる。
このようにファンが製作したゲームが原作に劣らない反応を得たケースは過去にもあった。「エルダースクロールズ5・スカイリム」は大幅な改造(Mod)で事実上第2のゲームと呼ばれ、「三国志曹操伝」シリーズもやはりファンが作った変形バージョンがオリジナルを凌ぐという評価を受けた。
また、ユニティ、アンリアルエンジン、RPGメーカーなど低価格または無料で使える製作ツールが普及したことに加え、Steamやモバイルアプリマーケットのような流通経路ができ、これまでよりも個人がゲームを製作して発売しやすくなった。
最近世界では独立系クリエーターが開発したゲームが相次いで成功を収めている。2024年に発売されたポーカーをテーマにしたゲーム「バラトロ(Balatro)」は独立系クリエーター、ローカル·サンク(Local Thunk)が開発した作品で、発売から1カ月で100万本以上が売れ、「ゲーム・オブ・ザ・イヤー(GOTY)」の候補に挙がった。パズルアドベンチャー「ブループリンス(Blue Prince)」はゲームなどのレビューサイト「メタクリティック」で評点92点を記録した。
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韓国国内でも独立系クリエーターが続々と成果を上げている。ロールプレイングゲーム(RPG)「クロノアーク(Chrono Ark)」は個人が開発を始めて着実に成長し、都市建設ゲーム「ラトピア(Ratopia)」は独立系クリエーターのゲーム開発会社が製作した作品で海外で注目を集めた。2Dハードコアアクションゲーム「テレビット(Telebbit)」は個人開発者の挑戦作で高い難易度と完成度が認められた。
ゲーム業界関係者は「独立系クリエーターは大規模組織に合流すると、機敏な創意性を失う場合が多い」とし、「独立系クリエーターしてとどまって初めて力量が発揮され、一部が起業につながり成功する構造が最も望ましい」と指摘した。
イ・ギョンタク記者
https://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2025/10/11/2025101180004.html