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【朝鮮日報】12年前のコリアGPから一転…前売り入場券3万枚即完売、F1カーが竜仁でデモ走行
【写真】2010年に全羅南道霊岩郡で開催された「F1コリア・グランプリ」
同日は早朝からサーキット周辺に長い列ができた。少しでもF1カーがよく見える場所を先取りしようという「オープンラン」のための行列だった。ガレージに展示のF1カーを見ようとする人々も殺到、間接的にF1ドライバー体験ができるシミュレーターも人々でごった返した。入場券約3万枚は前売りが始まるやいなや売り切れた。
韓国のモータースポーツ関係者らは「2010年から2013年まで霊岩サーキットでF1グランプリが開催された時と比べると、ファン層が厚みを増したのはもちろん、F1に対する理解度が見違えるほど変わった」と口をそろえる。モータースポーツのインフラが厳しい状況の中、無理やり推進されたF1コリア・グランプリは興行的に惨敗し、結局4年で開催されなくなった。
しかし、最近は韓国におけるF1の地位が見違えるほど変わった。動画配信サービス「ネットフリックス」のF1ドキュメンタリー『FORMULA 1 栄光のグランプリ』シリーズが人気を呼んでいるほか、「クーパン・プレイ」のF1生中継でファンの裾野が広がった。今年公開されたブラッド・ピット主演映画『F1/エフワン』のヒットもF1人気に火をつけた。
こうしたムードの中、韓国で再びF1グランプリを開催しようとする動きが現れた。仁川市では松島国際都市に市街地サーキットを作ってF1大会を招致する計画を進めている。メルセデスF1チームのトト・ウォルフ代表は「F1は交流サイト(SNS)をよく見る若い女性たちの人気が増えた。SNSの結びつきが強い韓国でF1が再び開催されるとしたら素晴らしいだろう」と語った。
今回韓国を訪れたF1ドライバーのボッタスは全盛期にメルセデスで「レジェンド」ルイス・ハミルトンとペアを組んだ選手だ。通算10回というF1グランプリ優勝歴があり、来年F1に新たに参加するキャデラック・チームの正規ドライバーとして合流する予定だ。F1デビューした2013年、霊岩サーキットを訪れたボッタスは「韓国のファンはF1について以前より多くのことを知り、たくさん応援してくれるようになったと思う」と語った。
竜仁=キム・ヨンジュン記者
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