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韓国のファーストレディー候補が元風俗嬢?大統領選が大荒れ状態、対立候補も泥沼訴訟中
12月8日、ユン・ソギョル(尹錫悦)候補が属する「国民の力」の中央選挙対策委員会側は、「(ユーチューブチャンネルの)『開かれた共感TV』の放送はフェイクニュースだ。偽ニュースに便乗して報道したマスコミの記者と、書き込みを公開した民主党のチュ・ミエ前法務長官に対しても強力な法的措置を取る」と公式発表した。
ユン候補側が声明を発表にするに至った原因は、12月6日にユーチューブチャンネル『開かれた共感TV』が公開した動画にある。
この動画はアン・ヘウク元韓国小学校テコンドー協会長のインタビューなのだが、1997年にラマダルネッサンスホテルでチョ・ナムウク三扶(サムブ)土建会長の招待で接待を受けた際、“ジュリー”と呼ばれる女性に接待されたという内容が含まれていた。ジュリーという名は、最初はジュエリーだったが、略してジュリーになったと聞いたというエピソードも披露している。
そして翌日、韓国メディア『オーマイニュース』がこの動画の内容を大々的に報道しただけでなく、チュ・ミエ前法務長官が自身のSNSに揶揄するようなコメントを投稿し、「疑惑に誠実に答えろ」と主張したたため、大々的に拡散されることとなった。
そんな経緯があったため、ユン候補が前述の声明を発表するに至ったわけだ。
では、この動画は何が問題だったのだろうか。それは動画内で言及された“ジュリー”という女性が、ユン候補の夫人で、いわば次期ファーストレディー候補であるキム・ゴンヒ氏の可能性があるからだ。
遡ること今年6月、韓国ではユン候補に関する疑惑がまとめられた、いわゆる「ユン・ソギョルXファイル」の存在が明らかとなった。ここに、キム・ゴンヒ氏がかつて“ジュリー”というあだ名を用い、風俗街で働いていたという情報も掲載されていたという。
この疑惑は波紋を呼び、7月にはキム・ゴンヒ氏を誹謗する内容の「ジュリーの男たち」というフレーズと、キム・ゴンヒ氏を模したかのような女性の顔の壁画がソウル鍾路(チョンノ)区の建物の壁に登場したほどだ。
ここには「2000某医師、2005チョ会長、2006某平検事、2006ヤン検事、2007 BM代表、2008年キムアナウンサー、2009ユン検事」という文字も書かれており、キム・ゴンヒ氏が関係を持った人たちの情報ではないかと推測されている。
夫人が元風俗嬢となれば、大統領選への影響は必至だ。そのためユン候補側は、いち早く疑惑を「フェイクニュース」と一蹴したわけだ。
ユン候補と争うイ・ジェミョンにも女性の影
世間を騒がせているユン候補だが、対立する「共に民主党」イ・ジェミョン(李在明)候補も決して安心できる状況ではない。
イ候補は現在、映画『私の頭の中の消しゴム』などで知られる女優キム・ブソンに損害賠償請求訴訟を起こされている状況だ。
発端は2010年11月、キム・ブソンが韓国メディア『タンジ日報』とのインタビューで、とある政治家と付き合ったことがあると発したことから始まる。実名は明言しなかったものの、周辺情報などからイ候補と推定され、キム・ブソン本人もあえて否定しなかった。