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【アホパヨク】高市早苗氏“鹿”発言に現役医師がゾゾゾッ…「外国人は日本のルールに従え」という考えが招く国の末路
https://president.jp/articles/-/102939
2025/09/26 18:00
“安心して頼れる医療”の崩壊はすでに始まっている
木村 知
医師/東京科学大学医学部臨床教授
高市早苗氏の“鹿発言”が、物議を醸している。東京科学大学医学部臨床教授の木村知医師は「排外主義にむかう世相をよく表している。人命を扱う医療現場も例外ではない」という――。
高市氏「外国人が鹿を蹴り上げた」
自民党総裁選に出馬の意向を示した高市早苗前経済安全保障大臣から飛び出した“鹿発言”が物議を醸している。
「奈良の鹿を足で蹴り上げるとんでもない人がいます。殴って怖がらせる人がいます。外国から観光に来て、日本人が大切にしているものをわざと痛めつけようとする人がいるとすれば、なにかが行き過ぎている、そう思われませんか。SNSでも目にしますよね」
22日におこなわれた演説会でのことだ。
あたかも外国人観光客が奈良公園の鹿に暴行を加えている事実がたびたび発生しているかのような発言だ。
しかし、当の奈良公園の担当者は、そのような暴力行為は日常的に確認されておらず、通報もないと新聞の取材に回答しているという。(2025年9月22日、東京新聞)
かくして野党やネットからは批判の声が相次ぐこととなった。
外国人の日本での行為について、事実にもとづかないでっち上げで国民の排外感情を煽ろうとしたものであれば、公党である自民党総裁候補として資質に欠けるとの批判はあって当然だろう。
X投稿「優先座席に中国人の男児が…」
そういえば、もうひと月以上も前のことだが、Xで以下ポスト(投稿)をみつけた。
「昨日、電車の中で、優先座席に座る中国人の男児にそこに座ってはいけないと言い、近くにいた家族に注意しました。
すると、近くにいた白人男性が『俺たちも立たないといけないか?』というので、違う、優先座席に座ってはいけないと言っていると説明を加え、車両全体に聞こえる声で英語で言いました。
『いいですか。みなさん、日本に来たら、日本のルールに従ってください。日本のルールに従ってください』と言いました。
こんな事を言いたいと思ってやっていないのですが、性分でもあるのでしょう。
しかし、誰も言わないともっと酷くなります。今は非常事態です。」
さて、この投稿を見て、あなたはどのような感想を抱くだろうか。
この投稿をした人物が、どのような意図でこうしたエピソードを開陳したのか、その真意はもちろん私にはわからない。
しかし、最後の「誰も言わないともっと酷くなります。今は非常事態です」という文章から、ただたんに優先席をめぐる日本人と外国人の認識の相違を訴えたかったものではない、と私は感じた。
そもそも“優先席ルール”は存在するのか
「優先席」といえば、公共交通機関における歴史は古い。
日本の鉄道に優先席の前身となる「シルバーシート」がお目見えしたのは、1973年9月15日の敬老の日。当初は高齢者と体の不自由な人のための席だったが、1990年代にはいると、妊婦や乳幼児を連れた人、けが人といった幅広い人を対象とすべく「優先席」という名称が用いられるようになったという。
また2012年には東京都で「ヘルプマーク」が制定され、外見ではわかりにくい援助や配慮を要する人への理解を呼びかける取り組みも始まり、現在、首都圏の「優先席」にはマタニティマークとともにヘルプマークも掲示されている。
このような人たちへの援助や配慮を呼びかける「優先席」だが、冒頭の投稿者が述べているように、この席にはこれらに該当しない人は座ってならないのだろうか。
そもそも、そのような「日本のルール」など存在するのだろうか。
いや、そんなものは最初から存在しない。
この席はあくまでも「必要としている人に譲る」というものであって、車内でもそのようにアナウンスされている。援助や配慮を必要とする人以外が座ってはならない席ではないのだ。もし座ってならないならば、「健常者の利用はご遠慮ください」などとのアナウンスがされるはずである。
つまり投稿者は、事実に反する「日本のルール」を持ち出して、中国人の家族を非難したということになる(略)
※全文はソースで↓
https://president.jp/articles/-/102939