広島の私立大学の志願者激減 関西にごっそり持っていかれる訳

広島の私立大学の志願者激減 関西にごっそり持っていかれる訳

広島の私立大学の志願者激減 関西にごっそり持っていかれる訳

1 七波羅探題 ★ :2025/09/19(金) 07:46:41.69

中国新聞9/19(金) 6:50配信
https://news.yahoo.co.jp/articles/31a605af4a7696210bad9ba2b2b1911b3bbdc33c

2025年度の広島県内の私立大14校の志願者数は計3万3230人となり、前年度より2520人減った。志願倍率も0・34ポイント下がり3・63倍。少子化の足踏みにより全国各地の私立大で志願者が増え、倍率も上がった中、広島の陰りは際立つ。知名度の高い関西の私立大に加え、国公立大にも入りやすくなっている受験環境の変化が要因。地域間競争も激しさを増している。

8月公表の日本私立学校振興・共済事業団(東京)の調査では、国内の私立大の志願者は25年春入学の入試で395万6823人となり、前年度を25万2351人上回った。所在地で集計した21地域別では、7割の14地域でプラス。一方、広島県は志願者数、志願倍率とも全国で最も減り幅が大きかった。

なぜか。広島の私立大がまず挙げるのが関西の私立大の影響だ。広島のある入試担当者は「関西はなりふりかまわず、合格を出す。大都会に憧れる広島の受験生をごっそり取っていく」と嘆く。

大手予備校河合塾によると、関西の私立大「関関同立」(関西、関西学院、同志社、立命館)は、「偏差値50~55未満」の層が20年度入試でおよそ5人に1人(19%)しか合格できなかったが、25年度は3人に1人(32%)に。「産近甲龍」(京都産業、近畿、甲南、龍谷)、「摂神追桃」(摂南、神戸学院、追手門学院、桃山学院)も合格しやすくなった。

実は国公立大も同様の傾向にある。広島大(東広島市)など「準難関・地域拠点大」を目指す受験者のうち、「偏差値45~50未満」の層は20年度で5人に1人(17%)しか合格できなかったが、25年度は4人に1人(23%)になった。山口大(山口市)や県立広島大(南区)を含むグループにもいえるという。

広島工業大(広島市佐伯区)の今春の入学者は1014人で定員に86人足りず、充足率は92・2%だった。入試担当者は「ライバルは産近甲龍、摂神追桃などの有名私立大。国公立大の併願は、広島市立大や山口大が多い」と説明。これらの大学が少子化に伴い入りやすくなった影響を認める。広島経済大(安佐南区)は入学者756人で定員を94人下回った。

これまで国家資格の取得を強みにしてきた広島の私立大もやはり危機感を抱く。理学療法士や言語聴覚士など医療系資格に力を入れる広島国際大(東広島市)の入試担当者は「初任給が上がって一般企業の魅力がアップしている。資格の取得には、卒業ぎりぎりまで試験勉強をしたり、実習に行ったりしなければならないので人気が下がっている」とこぼす。

「九州の私立大が広島まで高校訪問に来るようになった」「併願が多い四国の私立大が合格しやすくなった」…。関西のみならず他地域からの攻勢にもさらされている。

25年春時点で広島県内の私立大14校の全学年の定員は計約3万7200人だが、在籍者数は約3万3300人にとどまり、約3900人が不足した。広島工業大の学部在籍者数に匹敵し、別の私立大の担当者は「広島にとっては大規模な大学丸々一つ分の学生が足りない。悲惨な状況なんです」と声を潜める。

ただ、受験生にしてみれば、難関とされてきた関西の私立大や学費の安い国公立大により挑戦しやすくなった点は大きい。広島県内でも広島修道大(安佐南区)は入学定員充足率100%超を維持し、安田女子大(同)も今春は回復した。私立大の生き残りへ、河合塾の長谷川智彦校舎長は「受験生に憧れや夢を持たせるカリキュラム作りがとにかく大切だ」と奮起を促す。


(出典 newsatcl-pctr.c.yimg.jp)

【グラフ】広島県内の私立大の入学定員充足率

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