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【不法就労】米ジョージア州の韓国系バッテリー工場3カ所全てシャットダウン、さらに増える可能性も
米国の移民取り締まり当局がバッテリー工場の韓国企業社員を逮捕して以降、ジョージア州にある韓国系のバッテリー工場3カ所すべてが「シャットダウン」状態にあることが分かりました。逮捕の余波が米国内の他の工場にまで広がることが懸念されていましたが、実際にそうなったのです。就労ビザ問題が解決しなければ、廃業する工場はさらに増えるものと見られます。チャン・ドンウク記者の独自報道です。
(記者リポート)
米ジョージア州に韓国企業が建てたバッテリー工場は、4年前に完工したSK系列の工場、来月完工予定の現代-SK系列の合弁工場、そして今回、米移民当局が急襲した現代-LG(現代自動車・LGエネルギーソリューション)合弁工場の合計3カ所です。
現代-LG工場をはじめ、2週間前に物量問題で稼動を一時中断した状態で今回の事態を迎えたSK、工場稼動を準備中だった現代-SKまで、ジョージア州内の韓国系バッテリー企業3社は現在、全て稼動を停止した「シャットダウン」状態であることが確認されました。
韓国企業社員が逮捕された直後、正式な就労ビザがない社員たちには「出勤せずに待機しているように」という通知がありました。
(ジェイソン・チョンさん/元・米ジョージア州バッテリー工場関係者)
「(逮捕後)『オール・ストップ』になって、今は(正常化が)いつになるか分からない…」
今回かろうじて逮捕を免れたというある工場関係者は「米当局は不法滞在者ではない韓国人労働者を手当たり次第連行した」と証言しました。
(現代-LGバッテリー工場関係者)
「技術移転のために来た人たちなのに(ビザがあるのにもかかわらず)やみくもに全部捕まえていきました。韓国の人たちに不法滞在者は実際はいなかったんですよ」
現実とはかけ離れた就労ビザ問題を解決できなければ、シャットダウンする工場はさらに増える、とも指摘しました。
(現代-LGバッテリー工場関係者)
「今後は実質的・現実的に見て、(今のように働くのは)容易ではなさそうです」
こうした中、トランプ政権の国境安保総括責任者は大規模な取り締まりを続けることを明らかにしており、韓国企業は一層、委縮せざるを得ないとの懸念が出ています。TV朝鮮、チャン・ドンウクがお伝えしました。
(2025年9月8日放送 TV朝鮮『ニュース9』より)
チョソン・ドットコム/朝鮮日報日本語版
https://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2025/09/09/2025090980058.html