矢野阪神　来春初実戦は新庄ビッグボスの日本ハムが相手　2月8日、宜野座での練習試合はフィーバー必至

　猛虎の2022年“開幕戦”はビッグボスとの激突に決まった。阪神が来年2月8日に最初の対外試合としてキャンプ地・宜野座で日本ハムとの練習試合を予定していることが6日、分かった。球界の枠を超えて注目を集める新庄剛志監督（49）の初陣で、阪神時代の同僚でもある矢野燿大監督（53）が迎え撃つ。来春キャンプは2年ぶりの有観客が見込まれ、熱気が戻る球春到来が待ち遠しい。　

　宜野座の大フィーバーは必至だ。

　阪神の来春最初の対外試合が2月8日に組まれたことが判明。しかも相手は日本ハムだ。球界関係者が「具体的なことは、お話できませんが、現時点では（2月8日で）調整を進めていることは事実です」と最終調整に入っていることを明かした。新庄監督にとっては対外試合初戦。猛虎にとっても22年の“開幕戦”になる見通しだ。

　新型コロナウイルスの感染拡大に伴って無観客だった今春キャンプに対し、来春へ向けては感染者数が落ち着いてきた現状を踏まえ、先月29日に開催された12球団代表者会議でも「入場制限なし」の方向性が確認された。阪神が拠点とする宜野座村の関係者も「（有観客を）想定して準備していくことになると思います。（具体的な対策などは）これからです」と説明。野球ファンにとっては間近で選手を応援できる絶好の機会が戻ってくる。

　矢野監督と新庄監督は3学年差。前者が中日から移籍し、後者がメジャー移籍するまで98～00年の3年間は阪神で同僚だった。新庄監督はフリーの立場だった今年2月に古巣・阪神の宜野座キャンプをテレビ収録の企画で電撃訪問。無観客だったため場内が騒ぎになることはなかった。

　一転して来春はファンの前に、しかもユニホーム姿で立つ。虎党だけでなく数多くの野球ファンが詰めかけることが見込まれる。2年ぶりの有観客だけに宜野座関係者は「（警備体制などは）これからですね。ただ、ビッグボスですからね。盛り上がりますね」と受け入れ態勢を改めて協議する必要性を強調した。

　沖縄での阪神―日本ハム戦は毎年恒例の“定期戦”だ。過去には鳴り物入りで入団した中田翔（現巨人）や斎藤佑樹（今季限りで引退）、清宮らが参戦。来春の“ビッグボス登場”は話題度では最大級と言っていい。もちろん、迎え撃つ阪神側にも佐藤輝ら注目株がいる。コロナ禍を吹き飛ばす盛り上がりは間違いない。

　【過去大物の宜野座来訪】

　★04年新庄剛志（日）　2月14日、古巣との練習試合に先発し、2回に福原から左翼線二塁打。新人・鳥谷と背番号1の“競演”に、阪神キャンプ史上最多となる2万5000人が押し寄せた。

　★08年中田翔（日）　高卒新人ながら2月16日の練習試合で4打数2安打2打点。1万6000人の観衆から歓声を浴び、視察した阪神・宮崎オーナーも「たいしたもんやね」。

　★18年清宮幸太郎（日）　ドラフトで7球団競合の大型新人は指の故障の影響で、2月18日の練習試合は守備のみの出場。試合前には阪神・金本監督と対面し「小さいときから見ていたので感動した」。