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『メタルギアソリッドΔ』、メタルギアの作り方を次世代に継ぐために開発されていた
『メタルギア ソリッド デルタ』開発者「『メタルギア』の作り方を次世代に継ぐため」開発始動したと明かす。
老いる前に“遺産”を継がせたい
そして「なぜ新作ではなくリメイク作品を作ったのか?」という疑問に対して、岡村氏が回答。答えは簡単であるとして「自分たちが歳を取っていくから」と切り出した。岡村氏は、「自分たちがゲームを作れるのもあと数年」といい、開発者としての寿命に触れた。また、若い世代のゲーマーのなかにはすでに、『メタルギア』シリーズを遊んだことがない、もしくはシリーズそのものを知らない人も多いとのこと。そのため、岡村氏らは「『メタルギア』という遺産(the legacy)を後世に残さなければ」と考えてリメイク企画に踏み切ったという。
そうした背景もあり、本作の開発チームには多くの若いスタッフが参加しているとのこと。岡村氏としては、そうしたスタッフたちに「『メタルギア』の作り方」を学ぶ機会を与えるといった狙いがあったそうだ。今のところの目標としては、そうして「遺産」を次世代に継いでくれるチームを育て、将来的にさらにエキサイティングな作品を生み出していって欲しいとのこと。
本作のオリジナル版である『MGS3』を含め、
『メタルギア』シリーズの生みの親といえば小島秀夫氏だ。
しかしながら、同氏は2015年にコナミを退社。
その際には円満とはいえない経緯を伺わせる報道や発表が各所に見られた。
そのため、同氏退社後にリリースされた『METAL GEAR SURVIVE』および
今回リリースされる『METAL GEAR SOLID Δ』
はファンから厳しい目を向けられている背景もある。
岡村氏は過去の情報番組にて、
そうしたファンからの痛烈な声についても受け止めて、
開発に臨む旨を伝えていた。
小島秀夫氏が独立し別の道を行くいま、
『メタルギア』という遺産がどのように後世に継がれていくのか、
シリーズファンにとってその行く先が気がかりだろう。