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【韓国主要各紙】「判断ミス」「右往左往」、韓国・文在寅政権の新型コロナ対策に厳しい目
新規感染者数が高止まりし、重症患者が増え続ける現状を「判断ミス」「右往左往」などと批判。「ウィズコロナ」に伴うリスクを過小評価などとして、対策の抜本的な見直しを求めた。
新型コロナをめぐり、ハンギョレ新聞は「危険度『非常に高い』に対し安易な対策、韓国政府の『判断ミス』ではないか」との社説を掲載。「現在の流行状況は『危機』という言葉では足りないほど厳しい」と警鐘を鳴らした。
社説は「重症患者は5日連続で600人台を記録し、死亡率も次第に高まっている。全国の重症患者病床の稼動率は、ウィズコロナを一時中断する『非常計画』発動の検討基準である75%をすでに超えた」と説明。
「首都圏の重症患者病床の不足問題を解決するため、非首都圏に重症患者を移送する『泥縄式の対応』をとったためだ。新たな変異ウイルスの『オミクロン株』が全世界に広がる兆しを示していることも懸念を強めている」と続けた。
さらに「事態がこのような状況に陥ったのは、政府の誤った判断と安易な対応によるものが大きい」と論難。
「政府は高いワクチン接種率だけを信じ、ウィズコロナに伴うリスクを過小評価した。そうした中、病床確保に消極的な対応をしてきた。ブースター接種(3回目の追加接種)をためらっていたのも失策だ。災害状況における政府の試行錯誤は、多くの人命の被害につながりうるという点を肝に銘じてほしい」と訴えた。
中央日報は「オミクロン株まで出現したが、韓国政府は右往左往」との社説で「弱り目にたたり目で、デルタ株より感染力が少なくとも2倍以上あると言われているオミクロン株も報告され、地球村が再びコロナ再拡大の恐怖に包まれている」と言及。
「急激に変化している国内外のコロナ状況とは違い、韓国政府の対応速度はイライラが爆発しそうなほど遅い」と語気を強めた。
同紙は「韓国とワクチン接種率がほぼ同じだが1日感染者が3万人から100人前後に急減した日本の最近の流れに注目しなければならない」とも指摘。
「『水ワクチン』と呼ばれたアストラゼネカ、ヤンセンワクチンを初期に集中的に接種していた韓国とは違い、抗体価が高いファイザー、モデルナワクチンだけを接種した日本のワクチン戦略のほうが正しかったという評価が出ている。今からでもワクチン効果をしっかりと分析して追加接種戦略を急いでこそ、ブレイクスルー感染(ワクチン突破感染)を減らせる」と主張した。
2021年12月4日(土) 17時20分 Record China
https://www.recordchina.co.jp/b885971-s39-c100-d0059.html