8月は日韓関係の鬼門、韓国で『鬼滅の刃』始球式が批判殺到で中止、再沸騰する右翼論議

NO IMAGE

8月は日韓関係の鬼門、韓国で『鬼滅の刃』始球式が批判殺到で中止、再沸騰する右翼論議

1: 昆虫図鑑 ★ 2025/08/11(月) 08:57:44.46 ID:QPOgzSGJ
 日本の興行収益ランキングを驀進中の人気アニメ映画『劇場版「鬼滅の刃」無限城編』が今月22日から韓国でも公開される。その封切りを目前に控えたタイミングで企画された炭治郎と禰豆子のプロ野球の始球式イベントが、猛抗議の殺到により取り消されてしまった。

 これを受けて、ネットでは『鬼滅の刃』に対する“右翼論難”が再燃しているが、肝心の『無限城編』の前売りチケットは絶好調で、8月22日の公開時の興行1位をほぼ確定させている。

炭治朗と禰豆子の始球式に「正気か?」の批判
 現在、韓国の若者に人気のあるスポーツは断然プロ野球である。スタジアムは開場とともに観客がなだれ込んでくる「オープンラン」状態で、毎試合平均2万人以上の観客を動員している。そんなプロ野球の中でも最も華やかなのが始球式のイベントで、現在韓国で最も“ホットな人物”が登場してファンの歓声を集めている。

 特に人気なのが、アイドル、韓流スター、そしてアニメーションキャラクターだ。

 24年4月には、『クレヨンしんちゃん』がロッテ・ジャイアンツとコラボ、始球式に登場して人気を集めた。それ以外にも人気キャラクターがたびたび始球式に起用され話題となっている。球団側から見れば、人気キャラクターとのコラボで広報効果を狙えるだけでなく、関連グッズ販売で十分に収益も上げられる最上のプロモーションとなる。

 そこで今回、8月9日に行われるLGツインズ主催ゲームの始球式に、韓国でも人気の『鬼滅の刃』の主人公・炭治郎と禰豆子が選ばれ、ソウルの蚕室野球場に登場することになった。『劇場版「鬼滅の刃」無限城編』の韓国配給会社であるCJと、現在リーグ1位を疾走しているLGツインズ球団とが、韓国公開を前にコラボを企画したのである。

(略)

 ところが、LGツインズのファンサイトをはじめネット上には、激しい非難が巻き起こった。

「光復節(8月15日)を控えて正気か?」

「よりによって右翼論議があるキャラクターを…」

「なぜ蚕室であえてキモノを着た人形を見なければならないのか」

「LG球団は歴史教育をまともに受けていない社員ばかりなのか」

 あまりの炎上ぶりに、球団はあわてて炭治郎と禰豆子の始球式を取り消すとの告知を公式アカウントに掲載した。

 ところが球団が速やかに始球式を取り消すと、LGツインズのファンサイトでは意見が分かれた。「あえて取り消す理由が分からない」という立場と「取り消しは当然だ」という意見だ。

(略)

『鬼滅の刃』は2019年4月のテレビ放送開始以来、韓国で絶えず右翼論争となってきた作品だ。主人公の炭治郎の耳飾りのデザインが旭日旗を連想させると抗議が殺到し、韓国では耳飾りのデザインを修正して放映している。一部の韓国人は、アニメの時代的背景が日本が韓国を侵略した大正時代だったという点も問題視している。劇中の炭治郎が食べる米は、日本が植民地である韓国から収奪した米だと分析する人もいるほどだ。

 しかし、こうした“右翼論争”にもかかわらず、『鬼滅の刃』のテレビアニメシリーズは韓国の若者層から大きな人気を集めた。

 劇場版『無限列車編』に至っては、“ノージャパン”が吹き荒れた2022年に公開されたにもかかわらず、200万人を動員し、日本アニメ歴代興行ランキング5位となった。今年8月22日に封切りする『無限城編』も8月1日から前売り券販売が始まったが、8月8日現在、前売り率は30%を超え、前売り観客数はすでに23万人を超えている。

 光復節(8月15日の独立記念日)の翌日である8月16日にプレミアム試写会が始まれば、直ちに観客動員トップに躍り出るものと見られている。

 実はプレミアム試写会を16日にしたのも、一般公開をアジア諸国の中で最も遅い8月22日にしたのも、「光復節」を避けて、韓国人の反日感情を刺激しないための配慮だったのが、プロ野球の始球式イベントが韓国人の反日感情に火をつけてしまい、非難の渦中に立たされてしまった。

 果たして『無限城編』は、『無限列車編』のように韓国で興行的に成功できるだろうか。そして、熱狂的なファンが多い起亜タイガースのファンは、選手のユニフォームに「クロミ」のキャラクターデザインが入ることを許容するだろうか。

 日本と関連したすべてのことが論議のテーマになる8月が再びやってきた。

李 正宣
https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/89929


続きを読む

続きを見る(外部サイト)

ニュースカテゴリの最新記事