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元阪神 和田豊氏が野球殿堂エキスパート表彰候補者にノミネート
阪神和田豊球団本部付テクニカル・アドバイザー(59)が1日、野球殿堂のエキスパート表彰候補者に新たにノミネートされた。
我孫子高1年夏に甲子園出場。日大4年時にはロサンゼルス五輪の日本代表に選ばれ、金メダルを獲得した。84年ドラフト3位で阪神に入団後は芸術的な右打ちと堅守を武器に長年レギュラーを張った。
ルーキーイヤーの85年は新人ながら39試合出場で打率2割8分6厘と奮闘し、チーム初の日本一に貢献。遊撃レギュラーに定着した88年には当時のプロ野球記録となる56犠打をマークした。90年に初めて打率3割超えを達成し、94年にはキャリアハイの3割1分8厘。97年には開幕から24試合連続安打で当時のプロ野球記録を樹立した。
二塁手としては92、94年にベストナインを受賞。92~94年はゴールデングラブ賞にも輝いた。プロ17年間で通算打率2割9分1厘、1739安打。低迷期もチームを引っ張り続けた。
指導者としても現役最終年の01年から兼任コーチを務め、1軍打撃コーチ、内野守備走塁コーチなどを歴任。12年からの4年間は1軍監督として指揮を執った。14年は2年連続のレギュラーシーズン2位からCSファーストステージ、ファイナルステージを勝ち上がり、球団史上初のCS制覇、9年ぶりの日本シリーズ進出も果たした。
15年限りで1軍監督を退任後、同年12月1日付でオーナー付シニア・アドバイザーに就任。17年11月1日からはテクニカル・アドバイザーとしてアマチュア球界の視察を続け、20年2月の2軍キャンプでは臨時コーチも務めている。
◆和田豊(わだ・ゆたか)1962年(昭37)9月2日、千葉県松戸市出身。我孫子-日大から84年ドラフト3位で阪神入団。01年限りで現役引退。通算1713試合出場で1739安打、打率2割9分1厘、29本塁打、403打点。現役最終年から兼任でコーチを務め、12年から15年まで1軍監督。174センチ、75キロ。右投げ右打ち。