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【パヨクマスゴミ】「排除されかねない」 広がる“日本人ファースト”へのリアルな不安「社会の底が抜けた」
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一方で、日本で暮らす外国籍の人たちは外国人への「不安」が声高に語られるようになった現状に不安感を高めている。
「いつかどこかで僕が排除されかねない社会になりつつある」。大学2年の男性(22)は両親が移民で、永住者の在留資格を持つ。自身は大阪で生まれ育った。日本で社会学者になり、DJになるという夢がある。
2024年6月に行われた入管法改正で、永住者が税金や社会保険料を滞納した場合などに永住資格を取り消せるよう条件が拡大された。男性は「僕も何かの拍子で在留資格を失うかもしれないという不安を常に抱えている」と言う。
参政が外国人の受け入れ制限や外国人の生活保護の支給停止などの方針を掲げ、支持を広げる状況を「もともと国が、自民がゼノフォビア(外国人嫌悪)な仕組みをつくってきた。参政はそこに乗っかり、もっと過激になっている」と憂える。
自民が追随するように「違法外国人ゼロ」をうたうなど、外国人への対応厳格化を打ち出す政党が相次いでいることについて、こう批判する。「『良い』外国人は日本に居ていいというが、良い悪いの判断基準は社会の都合で変わる。人種や国籍で人権が制限されるのはおかしいと思う」
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「社会の底が抜けた」
在日コリアン3世で、NPO法人「コリアNGOセンター」共同代表の郭(カク)辰雄(チヌン)さん(58)は、通勤途中の駅で目立つようになった「日本人ファースト」と書かれたのぼりを見ると、13年ごろ大阪・鶴橋で吹き荒れたヘイトスピーチを思い出す。「在日は犯罪者だから帰れ」などと叫ぶ集団を目の当たりにした。
郭さんは大阪市生野区を拠点に、在日コリアンのルーツやマイノリティーの人権を守るため講演活動などを続ける。
「日本人ファーストとは、外国人はセカンド、サードであり、差別されても仕方がないと言っているのと同意だ。(そんなキャッチコピーが支持を得るのは)日本社会の底が抜けた感がある。誤解や偏見を助長するような話が飛び交うのは、すごく息苦しい」
ヘイトスピーチ解消法が16年に施行されたが、罰則はなく、禁止規定もない。郭さんは「差別には、人権を侵害する加害と被害の関係が明確にある。『差別はだめ』というだけでなく、差別をいかにやめさせ、罰則を与えて再発を防ぐのかが求められている」と話す。
参院選では政治団体「NHK党」党首の立花孝志氏が「黒人とか、いわゆるイスラム系の人たちが集団で駅前にいると怖い」などと発言した。郭さんは、外国人政策が注目を集める背景について「日本の中で外国人をどのように位置付け、国を運営していくかが、先送りできない課題になっているということでもある」と語る。「参院選の後もこうした状況は続く。外国にルーツのある人たちと、どう生きていくのか。社会で考えなければいけない」と求めた。【矢追健介、林みづき、鵜塚健】
全文はソースで
https://mainichi.jp/articles/20250718/k00/00m/040/209000c