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金属片や虫の死骸…大阪市の小学校給食で異物混入相次ぐ 「気持ち悪い」「信頼できない」
https://news.ntv.co.jp/n/ytv/category/society/yt0213ebaa09d14204805f90d6bd50e256
2025年5月20日 18:12
大阪市内の小学校で給食に異物が混入するなどトラブルが相次いでいることがわかりました。児童や保護者からは、不安の声が上がっています。
20日に開かれた大阪市議会の委員会。
自民・渕上浩美 大阪市議
「安心で安全な学校給食を提供する。そもそもの目的すら順守できていない。子どもたちはひもじい気持ちで帰っています。こんなの許されますか」
市議が指摘したのは、大阪市内の小学校で起こった給食を巡る問題です。ある時には食器に金属片が付着したり、また別の日には調理器具から虫の死骸が見つかったりと、こうしたトラブルが相次いでいます。
学校関係者によりますと、トラブルが起き始めたのは4月に調理業者が替わってからで、ほぼ毎日のように問題が起きているということです。
汚れに着色し洗浄状況を調べる検査では、食器に洗い残しがあることも発覚。汚れがひどい日には、急遽、おかずの提供をとりやめることもあったといいます。
この学校の児童
「今までおいしかった給食が、急にお皿が汚れてたから嫌だなと。食べたら気持ち悪くなるし、お腹壊すかもしれない」
今のところ、児童の健康被害は確認されていないということですが、中には給食を信頼できず、弁当を持参する家庭もあるといいます。
保護者
「(トラブルが)1件もないのは不可能かもしれないですけど、子どもの命を扱う意識レベルが低い。業者には信頼は(ない)。そのまま続けられると困ります」
学校や教育委員会では、調理を担当する業者に指導を行い、責任者を交代させるなどの対応をとったということですが―。
自民・渕上浩美 大阪市議
「学校給食はきょうも提供されている。不安の中で子どもたちは食べなきゃいけない。親御さんは送り出さないといけない。業者を変えていただきたい」
今回の問題について、大阪市の横山市長はー。
大阪市・横山英幸 市長
「事態を非常に重く受け止めますとともに、私もこれは深くお詫び申し上げたいと思います。当然、契約解除の可能性も視野に入れて、現場と状況を見ながら対応していきたい」
一方、業者側は、読売テレビの取材に対し、担当者が不在で対応できないとしています。子どもたちの健康に直結する給食への信頼が揺らぐ事態に、早急な対応が求められています。
(黒木千晶キャスター)
きょう午後、大阪市議会の委員会で、給食をめぐるトラブルについて議題が上がりました。改めて経緯を見ていきます。
4月上旬、大阪市内の小学校から教育委員会に、「給食の試食会でコメがきちんと炊けていなかったり、豚肉が塊だったりしたことがあった」という報告がありました。そして4月10日から5月12日にかけて、ほぼ毎日給食関連のこのトラブルがあったということです。
内容を見ると、調理用の手袋の一部が釜に混入していたり、ゴミ箱を触った手でピザを調理していたので廃棄されたり、写真にもありますように、フライ用の油に虫が入っていて油を交換したり、食器に金属片が付着したり、こういったトラブルがほぼ毎日起きていました。
学校側が気づいていたために、児童は食べなかったということなんです。ただし、児童への給食にも、ご飯に髪の毛が入っていたり、食器が汚れてメインのおかずが提供できなかったりしたそうなんです。一部の児童が食べていたものの、健康被害はなかったということです。
現在は、希望者は弁当を持参しているということです。
これまでの対応などを見ていきます。小学校の調理業者ですが、4月から調理担当になりました。そして事案が発生した後に、教育委員会が調理の指導や監督を行ったり、調理主任が交代されたことで、改善が見られるということです。この調理業者ですが、現在、大阪市内の複数の小学校で業務をしています。過去には他の県で調理トラブルがあり、1年足らずに契約解除されたという例もあるということです。
保護者の方に取材をしますと、「子どもの命を何だと思っているのか。給食が怖いというイメージを持ってほしくない」という憤りの声も聞かれます。
大阪市の横山市長は、「信頼を揺るがしかねない重要な事案。教育委員会から業者に厳しく指導する。契約解除の可能性もあるが、まずは安全確保の徹底を」と20日取材に応じています。
(略)
※全文はソースで。