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【食文化】「世界最高の鮨は韓国から」ミシュランガイドソウルに鮨屋続々
ミシュランから今年初めて星を得たソウルの飲食店は「小料理 健(Goryori Ken)」「ソソルハンナム(Soseoul Hannam)」「鮨まつもと(Sushi Matsumoto)」「鮨サンヒョン(Sushi Sanghyun)」「ユンソウル(Yunseoul)」「コジャチャ(Kojacha)」「ハネ」の7点だが、このうち鮨屋3か所など日本食を出す食堂だけ5か所に上った。星を得た33カ所のうち、日本食を扱うお店は8カ所に上った。これまでソウルの日本食は「鮨こじま」のみだったが、昨年3か所に増え、今年は8カ所へと急増した。
詳しく報じた朝鮮日報(26日)は今回新たに星付きとなったこれら店舗について紹介している。「鮨まつもと」はウエスティン朝鮮ホテル「鮨朝(SUSHI CHO)」に日本の伝統鮨を伝授した松本瑞穂が開いたお店だという。「鮨サンヒョン」は淡白で整頓された味が人気であり、「ハネ」は「鮨チョヒ」「寿司カネ」などで従事したチェ・ジュヨンシェフが開いたとのこと。夕方のコースがそれぞれ30万ウォン(約2.8万円)前後。
また、「小料理 健」は和食とフランス料理を組み合わせた懐石料理を出し、「コジャチャ」は新羅ホテルの日本料理店「有明」や中華料理店「八仙」出身のシェフ二人が中華料理と和食を交互に出すコース料理店であると伝えれられた。
一方で、韓国料理店として星を得たお店は今年2か所だ。全33カ所のうち8カ所だけが韓国料理店となっており、少々寂しい状況となっている。このうち1カ所は来年3月まで休業中であることから、それまでソウルでは日本料理の星付きレストランが営業中店舗において韓国料理のそれを上回るという状況が続くことになる。朝鮮日報は「ここが東京か?ソウルか?…ミシュランは鮨偏愛?」というタイトルでこのことを報じた。
新たに星付きとなった韓国料理店の「ソソルハンナム」は、オム・テチョルシェフが地方の伝統料理法に触発され現代韓国料理を出すお店となっている。栗の入った韓牛餅、鴨で作った餅などが有名だ。「ユンソウル」は伝統酒と韓国料理の居酒屋だが、来年3月まで休業した状態だ。シェフがニューヨークに研究に出かけていることのこと。
朝鮮日報は別の記事で「韓国の鮨」について触れている。韓国の高級ホテルに入る鮨店から始まった韓国の鮨が「今は味と質が日本のレベルに達したという評価がある」としつつ、「 食べ物には国境も民族もない。 世界最高の寿司も韓国から出てほしい」と伝えている。
この報道をみた韓国のネットユーザーからは、
「このミシュランの評価はフランス人の舌に合わせた基準なので気にする必要はないのだが、一種の虚栄心からか神経を使うのだろう」
「ノージャパンはするがミシュランの日式店は行くと」
「タイヤ作る会社のスコアに何をこんなに大騒ぎするのか?…」
「我が国は鮨だけでなく、食べ物全体が高すぎるの…」
「…鮨がまだ韓国にあったのか?反日ムードの昨今を生き抜いたのか…」
「世界の飲食と味をミシュラン基準が支配するようだ。欧米ではイタリアンかフレンチ、東アジアでは日本食」
などのコメントがネット掲示板に投稿されている。
コリア・エコノミクス 2021年11月27日
https://korea-economics.jp/posts/21112701/