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「みんなに笑われてる」修学旅行の集団入浴→LINEいじめ…令和に「お風呂の時間」は本当に必要か?
危機管理コンサルタントの平塚俊樹氏は、子供の宿泊行事における注意点についてこう述べる。
「気候の変化が激しい近年は、季節を問わず気象・気温に対する注意が必要です。お子さんを修学旅行などに送り出す際には、突然暑くなった場合や、反対に予想外に気温が下がった場合など、さまざまな状況に対処できるよう持参する衣類に気を配ってあげてください」
【中略】
今回取材にお応えいただいたのは、ある40代の女性。数年前、当時中学3年生だった娘が、修学旅行の宿泊施設で大浴場を利用したことがきっかけで、トラブルに巻き込まれたという。
「この女性の娘さんの身に起きたのはLINEトラブル。大浴場で同級生の裸を観察したある女子生徒が、仲の良い男子生徒に複数の女子生徒の体の特徴を教えてしまい、これを聞いた男子生徒が、後日LINEでこうした情報を仲間内に共有。
恥ずかしい内容を書き込まれたことを知って傷ついた娘さんは、母の前で『私、みんなに体のことで笑われてる』と泣き崩れ、その後不登校を経て保健室登校になったという事例です」
トラブルの原因を作った女子生徒は、常に一部の男子生徒と行動を共にし、女子とはあまりつき合わないタイプの特徴的な生徒だったという。この生徒の行動により、取材を受けた女性の娘は後日、「おまえの胸、めちゃくちゃデカいらしいな」と、話したこともない男子生徒から言われ、動揺と混乱を来し、ひどくショックを受けた。
平塚氏は…
「かつては、『裸のつき合い』という言葉が当たり前のように使われ、一緒に風呂に浸かれば一度に打ち解け合うことができる、といった日本人ならではの価値観や処世術がありました。また、子供どうしなら大勢で入浴させても楽しいのだから大丈夫といった、決めつけもあったとのではないかと考えます」
とした上でこう述べた。
「しかし、近頃では体の発達が早い子や、人前で裸になることがつらいという子への配慮から、大浴場は使用せず、各客室の風呂を使う学校もかなり増えているようです。生徒・保護者からの要望やクレームが増え、それに対応している可能性もありますね」
文部科学省によれば、令和6年度の14歳女子の平均身長は156.4㎝。昭和23年度には同値が146.5cmだったというのだから、子供の発達状況の変化は一目瞭然だ。
FORZA STYLE 2025/05/19
https://forzastyle.com/articles/-/74610