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新作プリキュア、アニメは好評なのに売上は過去最低 なぜこんなにおもちゃが売れないのか
プリキュア、関連商品の売り上げが苦戦しています。公開された映画は週末動員数ランキング1位を獲得するなどプリキュアのアニメーション自体は好調なのですが、なぜか「おもちゃなどの関連商品」があまり売れていないようなのです。
2021年10月9日に発表となったバンダイナムコホールディングスの上半期決算。プリキュアの数字は歴代シリーズの中でも最も低い数値となりました。それに追い打ちをかけるように、12年間続いていた「プリキュア春の映画」が2022年の春には制作されないことがほぼ確定となりプリキュアコンテンツは少しずつ変化してきているようです。
これは2021年の上半期(4~9月)の数字ですが、「プリキュア」のトイホビー売り上げは30億(昨対90.9%)。バンダイナムコの決算短信に「プリキュア」が記載されて以降、最も低い数字となりました
また、同時期に発表となった東映アニメーションの上半期のプリキュア「国内版権」も2億900万円(昨対73.6%)と落ち込みを見せることとなり、この2021年上半期はかなりプリキュアの数字が苦戦
していたことが伺えます。
もちろん、この数字上の落ち込みにはコロナ禍の影響も大きいものと思われます。特にこの2021年7~9月は日本国内の感染者数が過去最大を記録するなど、まだまだ外出やイベントが大きく制限されていた時期です。
プリキュアシリーズは夏休みの帰省時に祖父母におもちゃなどを買ってもらう需要も大きく、それができなかったことも落ち込みの要因の一つかと思われます。
ただ、コロナ禍の影響だけでは説明ができない部分もあります。ライバルおもちゃメーカーであるタカラトミーはこのコロナ禍の中、数字は絶好調なのです。
タカラトミーの2021年上半期の決算短信資料(PDF)を見ると、「リカちゃん」や「ガールズ×戦士」シリーズを擁する「ファッショントイ」部門は前年36億円から今期は39億円へと増収しています。
その他「トミカ」「プラレール」「シンカリオン」などの「プリスクール」部門も2020年より+16億円の105億円、「デュエルマスターズ」「ベイブレード」「トランスフォーマー」などの「アクショントイ」部門も+27億円の167億円とタカラトミーのおもちゃは絶好調なようです。
2021年上半期、タカラトミーの玩具は好調に推移
もちろん業態が異なるので単純比較はできないのですが、タカラトミーの好調を見る限り、コロナ禍でもおもちゃ自体が売れていないわけではないようです。
では、なぜプリキュアの関連商品は不調なのでしょうか。
https://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/2111/25/news030.html