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ロシア、ウクライナ国境に9万人部隊 侵攻を計画か
ウクライナ国防省は11月2日、同国国境に近い露西部スモレンスク州に9万人規模の露軍部隊が集められていると発表。ブリンケン米国務長官やNATOのストルテンベルグ事務総長も今月中旬、ロシアの「異常な兵力増強」を指摘した。
米ブルームバーグ通信は21日、米情報機関がロシアの侵攻ルートを想定した地図を同盟国と共有したと報道。米軍事メディア「ミリタリー・タイムズ」も同日、「ロシアは来年1~2月の侵攻を準備している」とするウクライナ軍情報部門トップの見解を伝えた。
プーチン露大統領は、ウクライナが模索している将来的なNATO加盟を「容認できない一線」と位置付け、一線を越える相手には「非対称的かつ苛烈な返答で後悔させる」と警告してきた。9月には、NATOによるウクライナ支援の拡大も「一線」に含まれるとの認識を示した。
米国は今年、対戦車ミサイル「ジャベリン」のウクライナへの供与を決定。6月には、米国やウクライナの海軍を中心に約30カ国が参加する大規模軍事演習が黒海で行われた。今月にも米海軍第6艦隊の旗艦マウント・ホイットニーなどがNATOとの共同活動のために黒海に入っている。
プーチン政権は、こうしたNATO側の動きにいらだちを強めているとの見方が強い。プーチン氏は今月18日の政府会議で、NATOが露国境付近で戦略爆撃機の飛行を増やしており、「限度を超えている」などと発言していた。
ロシアはウクライナ国境での兵力増強を「偽情報」だと主張し、侵攻の意図も否定。逆にNATOがロシアへの挑発を強めていると批判している。
ヤフーニュース(産経新聞)
https://news.yahoo.co.jp/articles/5530560a9c74d1356911996808f011a53feca054