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韓国の外貨準備高、金保有の比重高いドイツに抜かれ10位に…過去25年間で最低
韓国銀行によると、4月末の韓国の外貨準備高は4046億7000万ドルで、前月末より49億9000万ドル減少したとのことだ。これは2020年4月(4049億8000万ドル)以来、この5年間で最も低い水準だ。
原因は、為替レートの不安から国民年金や外国為替スワップの取引が増え、外貨準備高の流出要因が大きくなったためだ。また、金融機関は各四半期末、国際決済銀行(BIS)の比率を合わせるために3月に外貨預金を増やすが、その効果が消滅した影響も作用した。
主要国と順位を比較できる3月末基準で見ると、韓国の外貨準備高は世界10位となった。 1位から9位までは中国・日本・スイス・インド・ロシア・台湾・サウジアラビア・ドイツ・香港の順となった。10位という順位は、2000年12月以降の韓国銀行の統計で最も低い順位だ。2023年8月以降、韓国の外貨準備高の順位は9位を維持していた。
直前の月に10位だったドイツが、1カ月間で288億ドルも外貨準備高を増やし、韓国の順位が下がった。ドイツの外貨準備高のうち、金の割合は70%水準なのに対し、韓国は1.2%水準となっている。金の価格が最近上昇しているため、時価基準で算出するドイツの外貨保有高が大幅に跳ね上がったのだ。
韓国銀行は2013年に金20トンを追加で買い入れて以降、12年間にわたり金保有量を104.4トンで維持している。韓国銀行の関係者は「金よりも流動性が高い資産を中心に外貨準備高を運用している。最近、ウォン・ドル為替レートが1ドル=1300ウォン台へと再びウォン高になり、国民年金の為替ヘッジ(危険分散)の必要性も減っているため、さらなる外貨準備高減少を懸念する状況ではない」と語った。
ユ・ソヨン記者
朝鮮日報 2025/05/09 11:05
https://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2025/05/09/2025050980011.html