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「なんもかも灰になった」 城崎温泉火災、GWの観光街騒然 大型連休(GW)真っ最中の城崎温泉(兵庫県豊岡市)で5日未明に起きた旅館「千年の湯 権左衛門」など5棟が焼けた火事。夜空に大きな火柱が上がり、大勢… (出典:) |
1 蚤の市 ★ :2025/05/06(火) 12:36:32.92 ID:AxJAnB5z9
火事は約5時間半後、消し止められたが、昼になっても周辺には焦げ臭さが漂っていた。現場は温泉街を東西に流れる大谿(おおたに)川沿い。川を挟んだ向かい側に外湯の一つ「柳湯」がある。
「権左衛門」の西隣にあり、温泉街で唯一という理髪店にも火の手が及んだ。店を営む男性(81)と妻(76)、長男(53)は避難して無事だった。長男は未明に焦げたような臭いで異変に気づいた。「最初は自宅なのか他の所か分からなかった。両親には以前から何かあればまず逃げてほしいと言っており、外に出ていたのでほっとした」と話した。
妻も臭いに気づいて目が覚めたという。「夫を起こしたが、何も持って出られなかった。なんもかも灰になった」と呆然(ぼうぜん)とした様子で話した。
現場一帯では火災の影響とみられる停電も発生した。近くの複数の旅館によると、冷蔵庫が停止したため、観光客の予約を取り消したり、旅館を紹介したりと対応に追われたという。
市は宿泊先で火災にあった宿泊者に向けて、罹災証明書発行の相談業務などを始めた。
今回の火事現場は、市消防本部が独自に建物の密集街区に指定している。2015年1月3日、温泉街の店舗兼住宅など12棟が全半焼し、高齢者2人が犠牲になった火災を受け、初動や消火活動の増強を図ってきた区域だった。当時は焼け跡の廃材処分、復旧、生活再建が長期にわたり、着の身着のまま家屋を飛び出した住民への寄付活動なども行われた。
毎日新聞 2025/5/6 10:20(最終更新 5/6 10:20)
https://mainichi.jp/articles/20250506/k00/00m/040/041000c