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韓国の高速鉄道(KTX)で、2024年5月から運用開始されたのが「KTX青龍(チョンニョン)」です。
【画像】韓国の最新高速鉄道「KTX青龍」のインテリアを見る(30枚)
https://vague.style/photo/315339
ー中略ー
日本の新幹線と比べてどう? ◯と✕とは
初めて目にするKTX青龍は、その名のとおりブルーのボディカラーに金のラインが印象的です。ただしボディが薄汚れているのが気になります。
釜山駅のホームは低いため(ちなみにソウル駅も低い)、乗降口には2段のステップが出ています。この段差は、車椅子の人や幼児、年配の人などはけっこう乗り降りが大変そうです。客室に向かうデッキには、指定席が取れなかった人用の引き出し式シートが用意されています。
室内はシンプルでクリーンな印象。普通車は豪華さはありませんが、投入からまだ1年の車両なのでかなりきれいです。
窓際のシートに座ります。いまも主役として走っている初代KTXの場合、固定式座席なので、座席の半分は進行方向なのに対し半分は逆向きになっているのですが、KTX青龍は回転式なので、すべてが進行方向となっています。
背もたれは、そのままでもちょうどいい角度です。日本の新幹線の場合、背もたれ自体が倒れるシートですが、KTX青龍は座面が前にせり出し、背もたれが下がるタイプなので、前に座った人との“例のトラブル”は起こらない構造になっています。
定刻に釜山駅発車。床下からはウィーンというインバーター(?)の音が聞こえてきます。じつはこのKTX青龍、日本の新幹線と同じような動力分散式を採用しています。初代KTXとKTX山川は、編成の前後両端に機関車を配置する動力集中式なので、これが大きな違いです。理屈はわかりませんが、これにより加速性能が向上しているとのことです。
引き出すタイプの大きなテーブルには溝が切ってあり、その溝にスマホを立てることができるのはとても便利です。
駅で買ったドーナツとホットコーヒーを楽しみます。
シートの足元には電源用コンセントも用意。さらにスマホのワイヤレス充電に対応したスロットも各座席にひとつずつ用意されています。これは入れておくだけでスマホが充電されて便利なのですが、充電中は当然スマホは使えなくなります。
釜山駅からしばらくは地下を走っていきます。出発して30分、280km/hを超えるあたりから徐々に上下に細かい振動が出てきます。
ここは新幹線とは違うところで、テーブルに乗せているパソコンはカタカタと揺れていき、原稿を打つのにはけっこうシビアとなっていきます。
それにともない、車内に響くノイズも大きくなっていきます。高速走行時の音や振動に関しては、日本の新幹線のほうがはるかに快適に感じました。
ただし日本の新幹線よりも優れているのは、車内の無料Wi-Fiの安定度。速度こそ大体9Mbpsほどとそこまでは速くないのですが、トンネル内も地下も切れずにずっとつながっています。日本だと、東海道新幹線も東北・上越・北陸新幹線もすべて、トンネルに入るとWi-Fiが繋がらなくなったり、速度も安定せず車内でパソコン仕事をするにはその弱さが気になるのですが、KTXに関してはそれがなく、安心できます。
KTX青龍の最高速度は320km/hだと書きましたが、今回スマホアプリで確認していたところ実際には303km/hが最高でした。
ただしトンネル内ではGPSが届かずに速度が測れないため、トンネルで320km/hを出していた可能性はあります。
釜山を出発して東大邱(トンテグ)、大田(デジョン)、天安牙山(チョナンアサン)駅を経由し、ソウル駅に着いたのは定刻の14時59分。417kmといえば、東海道新幹線でいえば東京駅から米原駅よりも長い距離を2時間24分で駆け抜けることは、体感的にも非常に早く感じました。
ー後略ー
VAGUE編集部/ネギシマコト
全文はソースから
5/1(木) 12:10配信
https://news.yahoo.co.jp/articles/7209e7211de802ff1b8b596507f7db4d3257f2a2