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【ハンギョレ】 韓国「養豚場での拷問」、28歳のネパール人青年が6カ月で死亡するまで
5年間で死亡したネパール人労働者85人のうち過半数が自殺
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人付き合いが好きだった。機嫌がいいときはよく歌を歌った。韓国語試験の試験会場で友人を作るほど、外向的な性格だった。
その友人たちと韓国の地をともに踏んだ。韓国で稼いだお金で家族の面倒をみて、事業も行う計画だった。雇用許可制の期間が終了してネパールに戻るのは2026年8月だった。しかし、28歳のネパール人青年のトゥルシ・プン・マガルさん(以下、トゥルシさん)は、その計画を実現できなかった。
2025年2月22日、全羅南道霊岩(ヨンアム)の「○畜産」で、トゥルシさんは自ら命を絶った。雇用許可制で入国してから、わずか6カ月後のことだ。同僚たちは、トゥルシさんが社長とチーム長による持続的ないじめに苦しめられていたと証言した。
トゥルシさんが亡くなる前にも、多くの労働者が○畜産を去った。事業主からの暴行を受けた同社の労働者は離職し、雇用センターへの通報もあった。しかし、後続措置は取られなかった。
2月24日、移住労働者労働組合(移住労組)が事業主に抗議するために、○畜産を訪れた。そのとき、労働者たちが飛び出してきて、怒りのこもった証言を口にした。被害証言の動画がソーシャル・ネットワーク(SNS)上で拡散し、ネパールの大手メディアでも報じられた。そのときになって初めて、事業主は彼らを解放した。雇用労働部は3月12日、○畜産を勤労者への暴行と賃金未払の疑いで家宅捜索を行った。
○畜産の労働者7人は3月14日、光州(クァンジュ)で「民主社会のための弁護士会(民弁)」の弁護士たちと面談した。
全員がトゥルシさんの近くで過ごしたり、トゥルシさんの死を目撃したりしたネパール人労働者だ。
ハンギョレ21も、通訳のチェ・イェジンさんと移住労組のウダヤ・ライ委員長の助けを得て、面談の場に同席した。
同僚たちの証言を総合し、トゥルシさんの短い人生を振り返った。
ーここから中略ー
■豚3000頭を育てながら、「食事も取るな」
■社長が携帯電話を調べているのに、証拠をどうやって集めるのか
■倒れた人に「演技か」「ネパールに帰れ」と暴言
■「他の日とは違い…突然笑って仕事をしました」
■外国人労働者にとっての死の土地、韓国
労働部によると、2024年の1年間で24人の労働者が○畜産を退社した。この事業場の最大の雇用人員(40人)の60%に達する人数だ。
しかし、労働部の介入はなかった。労働者たちはトゥルシさんの死後に○畜産から出ることができた。
現地メディア「カンティプル」によると、過去5年間に韓国で死亡したネパール人は85人に達する。半数以上が自殺による死亡だが、ごく一部しか韓国社会で知られることはない。「自殺を個人的な原因として片付けたり、事業主に見つかると考えたりして、証言できません。このように知られていない自殺はもっと多いです」とウダヤ委員長が述べた。
光州=シン・ダウン記者
全文はソースから
登録:2025-04-30 08:52 修正:2025-04-30 09:44
https://japan.hani.co.kr/arti/h21/53074.html