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「Fラン大学に進学するなら高卒のほうがマシ」は本当か。学歴はどこまで意味があるのか。
――最近、「偏差値の低い大学に行くくらいなら高卒のほうがいい」という議論がよくされています。びーやまさんはこの比較についてどう思われますか?
びーやま氏(以下:びーやま):「偏差値が低い」というのをどこまで指すのかにもよりますが、中途半端に大学進学するくらいなら高卒のほうがいいという意見には賛成です。
これは、偏差値の低い大学に価値がないということではなく、そういった大学に行く学生はあまりにも意識が低いことが多いため、大学に行くメリットを享受することができていないからです。
――どういうことでしょうか。詳しくお聞かせください。
びーやま:今の時代、選ばなければ誰でも大学には入れるようになりました。残念ながら「BF(ボーダーフリー)」と言って、偏差値がない定員割れ状態の大学も存在しますから、誇張ではなく大学全入時代と言えます。かつて学生が多かった時代と比べて、状況はがらっと変わりました。
そのせいもあり、「勉強が大して好きでもないのに、なんとなく大学に行く」という学生が急激に増えました。
その結果、勉強をしてこなかった学生が、受験でもまったく頑張らず、簡単に大学に入れるようになりました。これのどこに意味があるのでしょうか。
大学とは本来学問を学ぶ場です。勉強が好きでもない、やりたいこともない人が遊ぶ期間を延長するために行くところではありません。
加えて、そういった大学は就職でも「学歴フィルター」に間違いなく引っ掛かりますから、大卒であることのアドバンテージも残念ながらあまりないでしょう。
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大学に行くからには「本気」を見せろ
ダイアモンドオンライン
https://diamond.jp/articles/-/363694