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【韓国政府】「緊急計画を検討」一日感染者数が過去最多…韓国のウィズコロナ、一時中断の岐路
同日午後11時時点において全国で3700人以上が新規感染者と診断され、これまでの一日新規感染者最多数 (17日の3292人)を上回った。
24日午前0時までの集計が出れば4000人近く、あるいはそれ以上に達する可能性もある(23日4166人=24日発表)。
首都圏を中心に感染者が急増して重症者用病床が満床になっているため、一部の患者は空き病床がなく、応急室などで病床が空くのを待ったまま死亡するケースも続出している。
当局が今月1日から開始して4週目を迎えた「ウィズコロナ(段階的な日常生活の回復)」措置を首都圏またはソウル市内だけでも一時中止するかの岐路に立たされている状況だ。
同日午後10時時点の市・道別感染者数はソウル市1600人、京畿道1000人、仁川市220人をそれぞれ超えた。首都圏の感染者が全国の新規感染者合計の80%に迫っているのだ。
最近の新型コロナ感染者急増現象は、今年の秋夕(チュソク=中秋節、今年は9月21日)直後に一時的に一日新規感染者数が3000人台に達したのとは次元が違う、との見方がある。
この1週間に発生した新規感染者は3187人(11月16日)→3292人(17日)→3034人(18日)→3206人(19日)→3120人(20日)→2827人(21日) →2699人(22日)と推移しており、一時的な現象ではなく、一日新規感染者が着実に3000人台前後で動いているためだ。
特に、感染者増加・累積で重症者用病床が不足し、入院待機のまま病床を割り振ってもらえなかったり、待機中に死亡したりする患者が続出していることも尋常ではない。防疫当局は同日、病床がなくて待機中に死亡した新型コロナ感染者が14日から20日までの1週間で3人いたことを明らかにした。
ウィズコロナ措置直前の先月31日以降では計6人が「病床待機中の死亡」と記録されている。昨年初めの新型コロナ流行初期から指摘されていた病床不足問題が流行第4波の局面で再び発生しているということだ。
専門家の中には「病床不足で亡くなる事態が再び発生しているのは、政府の準備不足のためだ」と指摘する人もいる。政府は「緊急計画を検討している」と明らかにした。
23日に新型コロナ一日新規感染者数が過去最多を記録した中、重症者数も最多数を更新し、入院待機中の死亡者も増えていることから、ウィズコロナ措置が重大な局面を迎えている。
今月1日から始まったウィズコロナ措置が4週目に入った23日午前0時時点の新型コロナ重症者数は549人で過去最多だった。今月17日の522人以来、六日ぶりに再び最多数を更新したものだ。
問題は、感染者の累積による医療現場の負担増加だ。病床待機が四日間以上に達する感染者が122人など、一日以上の病床待機者は計836人いる。
中央防疫対策本部が同日明らかにしたところによると、10月31日から11月20日までの3週間で入院待機者のうち6人が死亡したとのことだ。このうち2人は感染後24時間以上病床の割り振りを待って死亡した。
入院待機状態で亡くなった患者は10月31日からの2週間では3人だったが、最近1週間でさらに3人亡くなった。死亡者発生のペースが速まっているのだ。政府関係者は「病床確保が困難だ」と述べた。
政府は「ウィズコロナ措置は続くだろう」としながらも、私的な集まり規定の一時的強化などを盛り込んだ「サーキットブレーカー(緊急計画)」発動可否も同時に検討すると明らかにした。中央事故収拾本部の孫映レ(ソン・ヨンレ)社会戦略班長は「この状況が厳しくなれば、サーキットブレーカーをはじめとするさまざまな措置についても議論し、熟考する予定だ」と話した。
政府は以前、「医療体制に負担がかかりすぎる場合は店舗の営業時間や私的集まりの制限強化、イベント規模の制限・縮小などを再導入する」と明らかにしていた。
朝鮮日報 2021/11/24 09:53
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2021/11/24/2021112480032.html